森下 恵王 Keio Morishita 旅する僧侶@ひなたライフプロジェクト

宮崎の寺院の僧侶。かつて某研究所勤務により、調査や会議出張を繰り返し、現在も同研究所の非常勤出張や各団体への参加で出張過多、旅好きな性格も加わりフィールドワークを旨とする。 仏教界と宮崎の行く末への危機感と期待感から、いつでも学びの材料を探している。 そんな日々の思いを伝えたい。

森下 恵王 Keio Morishita 旅する僧侶@ひなたライフプロジェクト

宮崎の寺院の僧侶。かつて某研究所勤務により、調査や会議出張を繰り返し、現在も同研究所の非常勤出張や各団体への参加で出張過多、旅好きな性格も加わりフィールドワークを旨とする。 仏教界と宮崎の行く末への危機感と期待感から、いつでも学びの材料を探している。 そんな日々の思いを伝えたい。

マガジン

  • ひなたのこころ~私のこころに残るもの~

    人生は出会い。様々なかたちで人やものと出会う中で、皆、私の心の中に生きる何かを残していく。 ここでは、そんな人やものの話を、半ば勝手に伝えてみようという試み。許可が必要そうな場合はちゃんと許可を取ります。

  • てげてげ僧侶の四方山話

    僧侶として、あるいは一人の人間として、自由形な内容をこちらに掲載します。 界隈の話題や、世間の話にも触れていきたいと思います。

  • 立正寺執務室

    宮崎市の立正寺で勤める僧侶として、そして研究所勤務で得た見識も使いながら、日々から生じる仏教記事を書けたらと思います。 たまにいい記事ができたら投げ銭的に有料記事にするかもしれません。その際はご支援いただけると幸甚です。

  • 旅する僧侶の見仏記

    一人の人間としての目線と、僧侶としての目線、そして研究所勤めで培った目線とを用いながら、旅先で見たものなどを、少しニッチな内容で書く方針です。 私自身の好みには、これが一番近いかも。

  • ひなたライフプロジェクト~共創する寺子屋で宮崎を盛り上げる~

    宮崎県宮崎市の「立正寺」では、「ひなたライフプロジェクト~共創する寺子屋~」として、様々な取り組みを通しながら宮崎を盛り上げる取り組みを行っています。 ここでは、そうした取り組みの報告や、宮崎に関わる内容を投稿していきます。

最近の記事

ある日の対話

変な書き出しですが、最近、とても大切な関係の方がいます。 その方は、僧侶である私との将来のことを真正面から考えてくれて、その将来に無理がないか、色々と率直な問いを投げかけてきてくれて、私もその問いに多少ドキドキしつつ、答えました。何というか、非常に大事な内容だったので、書き留めたいと思います。 色んな問いがあったのですが、 将来子どもができたら、僧侶にしたいか?お寺を継がせたいか? もし子どもが継がないと言ったらどうするのか? 子どもがいない場合、例えば養子でもいいの

    • 「大衆理容」が大好きだという話

      ちょっと、過去記事を載せておきます。 久々の散髪に行った以前書いた話なんですが、実は1年以上ぶりくらいに散髪屋に行きました。 「1年以上ぶり」というのは、少なくとも、コロナ禍に入ってずっと自分でバリカンかけていて、一度も散髪屋に行くことがありませんでした。坊主(剃った頭ではなく、バリカンで刈った頭です)ですので、それが簡単だったりします。 それ以前はいつ行ったか、もはや覚えていません。 元々、たまに襟足を整えるため、ときどきは行ってたんですが、退職して宮崎に帰省してからコ

      • 賛成か反対かではなく

        あまり、遠慮せずに正直に書きますが、最近、僧侶界隈(特にうちの宗派を中心に)で、超宗派有志僧侶の会なるものが設立されたらしいです。 このお寺のご住職はかなり主体的に関わられているようです。 メンバーのお名前も、存じ上げている方がチラホラ。 それとともに、この寺院の住職さんはTwitterでマスク反対、ワクチン反対などの主張を、医者にリプライで批判的に物申したり、投稿を繰り返し、若干、提示されるデータがおかしかったり、主観のみで仰っているのか、納得のいかない人も多いようで、

        • 年始の読み物

          明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願い致します。 ずいぶん久しぶりの投稿になりましたが、また、書きたい気持ちが出てきたので、できれば継続して書いていきたいと思います。 いつも重めのを書こうとし過ぎなんです。 それでパッと更新出来なくなってだんだん止まってします。自分でも分かります。 なので、なるべく軽めの文量で書くことを心掛けたいと思います。 今回は年始に読んだものをご紹介。 これを書かれている雨穴さんは、今や売れっ子のミステリー作家。 YouTube

        マガジン

        • ひなたのこころ~私のこころに残るもの~
          4本
        • てげてげ僧侶の四方山話
          11本
        • 立正寺執務室
          7本
        • 旅する僧侶の見仏記
          3本
        • ひなたライフプロジェクト~共創する寺子屋で宮崎を盛り上げる~
          3本

        記事

          蓄積の一年

          年の瀬の数日間、新年の準備をしながら、ずっと御首題を書いていた。実に100枚。 もっと書いている寺社もあるのだろうが、1人、かつ限られた日程で書いていたので、これが限界。 書き終えて、久々のnoteを書いてみようという気になった。というより放置し過ぎた。 色々立て込んでいるとはいえ、もう少し継続しなきゃならない。悪い癖。 令和2年(コロナ禍)で変わったこと令和2年は、言わずもがなコロナ禍で、制限のかかった一年だった。 昨年退職して、さあやるぞというところなのに、何という

          寺院が「”叩けば”開かれる扉」であること

          コロナ禍に始めたnote。 昨年末に退職してからというもの、コロナも含めて、含めなくてもですが、とにかく環境の変化が激しく、なかなか物事が継続しづらい状況です。 しばらく、noteの文章も書いていませんでした。 音声配信をやってみたりお茶を濁していたのですが、何かしら発信はしていきたいので、そろそろ文章も改めて書いていこうかなと思います。 なるべく継続させることを前提に、日記的な内容でも書いていこうかなと思います。 少し前ですが、月刊住職2020年7月号に寄稿していた、三

          寺院が「”叩けば”開かれる扉」であること

          恵王のてげてげ僧侶談話【4】正直、行きたい国の話 仏教が生きる国ミャンマー

          「恵王のてげてげ僧侶談話」。 4回目の今回は、コロナ禍でどこにも行けない中、正直今行きたい国の話として、仏教国ミャンマーについて話します。 なんとなく、作業でもしながら聴いていただければ幸いです。 【内容】 ◇仏教国ミャンマー ◇軍事政権からの脱却? ◇アウン・サン・スー・チーとロヒンギャ問題 ◇でも仏教が生きている ◇シュエダゴン・パゴダ ◇世界三大仏教遺跡パガン ◇チャイティーヨー・パゴダ ◇第5・6結集の地

          恵王のてげてげ僧侶談話【4】正直、行きたい国の話 仏教が生きる国ミャンマー

          恵王のてげてげ僧侶談話【4】正直、行きたい国の話 仏教が生きる国ミャンマー

          恵王のてげてげ僧侶談話【3】10日間(実質12日間)瞑想合宿に行った話

          10日間(実質12日間)瞑想合宿に行った話 「恵王のてげてげ僧侶談話」。 3回目の今回は、3年前、某所(言っていますし書いていますが)で10日間、瞑想合宿をしたお話をしたいと思います。 なんとなく、作業でもしながら聴いていただければ幸いです。 【内容】 ◇ヴィパッサナー協会とは ◇ヴィパッサナー瞑想とは ◇合宿の日程 ◇戒律 ◇聖なる沈黙 ◇だんだん辛くなる  花粉症  楽しみがない(依存、執着が現れる)  話す相手もいない  時計を眺め始める  食事は発酵食品ばかり ◇沈黙が解けて ◇終わってみて思ったこと

          恵王のてげてげ僧侶談話【3】10日間(実質12日間)瞑想合宿に行った話

          恵王のてげてげ僧侶談話【3】10日間(実質12日間)瞑想合宿に行った話

          恵王のてげてげ僧侶談話~【2】挙家離村 豪雨災害と過疎の接点について思ったこと

          「恵王のてげてげ僧侶談話」。 2回目の今回は、豪雨災害についてテレビで聞いたコメントについて思ったことをお話ししたいと思います。 なんとなく、作業でもしながら聴いていただければ幸いです。 【内容】 ◇豪雨災害について ◇挙家離村(過疎の発端とも言える出来事)について ◇水害の起きやすい地形について ◇挙家離村の是非について ◇全国日蓮宗青年会の被災地支援募金について 全日青募金URL→ https://note.com/zennissei/n/nb5eeaf738556

          恵王のてげてげ僧侶談話~【2】挙家離村 豪雨災害と過疎の接点について思ったこと

          恵王のてげてげ僧侶談話~【2】挙家離村 豪雨災害と過疎の接点について思ったこと

          恵王のてげてげ僧侶談話~【1】ご挨拶・自己紹介

          今回より始まった「恵王のてげてげ僧侶談話」。 初回は、なぜこれを始めようと思ったのか、そして自己紹介をお話しします。 なんとなく、作業でもしながら聴いていただければ幸いです。 次回より、もっと何か踏み込んだテーマを話していきたいと思います。 よろしくお願い致します。

          恵王のてげてげ僧侶談話~【1】ご挨拶・自己紹介

          恵王のてげてげ僧侶談話~【1】ご挨拶・自己紹介

          オンライン会議や講座を繰り返してそれなりに見えてきたもの。

          コロナ禍の今、言わずもがな、オンライン会議の波が押し寄せています。 私は、別にこの状況を予測なんてしていたわけではないですが、昨年の前半くらいからzoomを使い、今年の5月いっぱいでzoomの有料プラン1年契約が満了します。 もうそんなに経ったのかという感じもしますが、まあまあ場数を踏んだので、ここらで一旦、オンラインの会議や講座についてまとめてみたいと思います。   あえて文字数を制限することなく、とても長くなっています。ご容赦下さい。 「なるべくしてなった」オンライ

          オンライン会議や講座を繰り返してそれなりに見えてきたもの。

          ひなたのこころ~幸田麻紀さん~伝統医学アーユルヴェーダ

          私の記事では、「ひなたのこころ」(note内のマガジンにしていきます)として、実際にお会いした方、あるいはお会いしてはいないけど、その思いに強く共感している人などの記事を書いていきます。 神話の地で温泉地、宮崎県高原町へ宮崎市から高速と下道を車で走って1時間ほど、宮崎県の高原町(たかはるちょう)という町に私は足を運んでいました。 高原町といえば、いくつか特徴のある地です。   1つは、神話の地であること。高原町にある高千穂峰(たかちほのみね)が、いわゆる「天孫降臨の地」

          ひなたのこころ~幸田麻紀さん~伝統医学アーユルヴェーダ

          コロナ禍の「高揚感」と刷り込まれる「罪悪感」~持つべきは「安心感」~

          これは、自省も込めて書きます。 そして、いつもはなるべく典拠を明示するのですが、ほとんど主観で書きます。 「普通で居ること」で生じる罪悪感ある朝、テレビのニュースを観ていました。 いつ観ても、コロナの話題ばかりです。 コメンテーターとして出ていた、国際政治学者の三浦瑠麗さんが、こんなことを言っていたのが印象に残りました。 私の記憶なので、文言自体は正確ではないのですが、何となく趣旨を書きます。 ということを話していました。 特段、規制・自粛をやめようという意図ではないと

          コロナ禍の「高揚感」と刷り込まれる「罪悪感」~持つべきは「安心感」~

          先日「かなりちゃんとした」オンライン講座を開催してみた話

          新型コロナウイルス感染拡大の影響で、皆が外出自粛を余儀なくされている現在、それと対比して、オンラインの会議や講座、遠隔医療、テレワークなどが活発になっています。 これは、非常に「望まざる形」ではありますが、「オンラインの機運」といえる状態なのではないでしょうか。 そんな中、先日、対外的にオンライン講座を開催してみた話を少し書いてみたいと思います。 経緯経緯としては、オンライン講座で講師を務めてくださった星野哲さんとのご縁から始まります。 星野さんは、一言では語りきれない

          先日「かなりちゃんとした」オンライン講座を開催してみた話

          ひなたのこころ~李連杰という生き方

          私の記事では、いくつか系統を分けて記事を書いています。 この「ひなたのこころ」(note内のマガジンにしていきます)は、実際にお会いした方、あるいはお会いしてはいないけど、その思いに強く共感している人などの記事を書いていければと思います。   ―――――― いきなり、実際に会った人ではないのですが、私が個人的に作品をずっと追い続けている、李連杰(リー・リンチェイ、ジェット・リー)という俳優がいます。 以前はただのファンだったのですが、彼の人生を追う毎に、それが尊敬の念へ

          In a world where the COVID-19 and death exists.

          世界が読み違えた雲行きが、変わってきました。 初めは、中国の1つの地域の問題のようにすら思えた現象。 今では、世界に拡大していきました。 初めは、「致死率はとても低い」ということが唱えられていました。 今では、日本で最も有名なコメディアンが逝去しました。 初めは、「2週間自粛をすれば…」というようなメッセージが発せられていた期間。 今では、収束時期は、「1年以上」という言葉すら聞こえてくるようになりました。 「コロナはまだ収束しない」 少し前であれば、さほど帯