【幼稚舎・2025年度】縁故のない家庭が合格するために、今すべき準備とは?
自己紹介
私たちは数年前に小学校受験を経験した、一般的なサラリーマン家庭です。子供は幼稚舎に合格し毎日楽しそうに通っています。特に慶應義塾に縁故があったわけではなく、幼児教室でも必要最低限の講座のみを受講し、願書講座や添削サービスは利用しませんでしあた。その一方で、ビジネスの考え方を活かし、夫婦で合格に必要なことを目的から逆算して徹底的に考え抜き、実践してきました。私たちも受験の際には多くの先輩方に助けていただいた経験があり、今度は私たちが少しでも役に立てればとの思いで、経験を発信しています。
初めに(なぜ今この記事を書くのか)
2024年度の受験シーズンが終わり、noteやXには合否結果とともに「やはり縁故がないと受かれない学校なんだ」「いやそんなことはない、僻みだろ」と言った投稿が非常に多く見られ、私はそれをみるたびに正直「なんて不毛な議論をしているのだろう・・・・」と思わざるを得なかったのです。
縁故がないと幼稚舎に合格できないのでしょうか?縁故があれば合格できるのか?事実はどちらもNOに決まっているのです。なぜならば、縁故者の子供も落ちている一方で、完全フリーで合格しているご家庭もある、これが現実だからです。
ただ、縁故あり家庭の合格実績が高い(幼稚舎出身の親御さんの家庭が多く合格している)というのもこれまた事実であり、そうであるならば、なぜ縁故者は強いのか、縁故がなくても合格できる子どもはどんな子なのか?こそが考察を深めていくべき有益な問いなのではないかと思い立ち、数年前の記憶を掘りおこすとともに、あらためて福沢諭吉関連の書籍を読み直し、記事にしようと思い立ったのです。
幼稚舎はどんな子供を求めているのか?
詳細は後段に記載しますが、生徒や親御さんの様子を見ていると、幼稚舎が欲しがる子供は一言で言うと「幼稚舎という唯一無二の環境を最大限活かして成長できる子供」「幼稚舎の教育理念を理解し実践できる家庭の子供」なのではないかと思っています。受験ではこの2点を様々な角度から見られており、究極を言えば子供ではなく、家庭が見られていると捉えた方が良いと思います。子供が受験界で一定の上位層にいるのは大前提として、合否の勝負は家庭の要素がとても大きいのではないかと思うのです。幼稚舎を目指す多く方が誤認をされているのですが、幼稚舎はお金持ちなら入れる学校ではありません。誤解の無いよう言っておくと、お金持ちは多いです。中にはとんでもないお金持ちがいるのも事実ですが、保護者会や学校行事でブランドのロゴをゴロつかせているような見栄を張っている親御さんはほぼいません。むしろ、成金、マウント取り、見栄っ張りは忌み嫌われます。ここを捉え違えると幼稚舎に向けて準備していたはずなのに、結果的に幼稚舎が好まない家庭像になっていたりするの末恐ろしいですね。脱線しましたが、合格のためには考査における子供の振る舞い、願書を通じて、いかにその子供・ご家庭が幼稚舎にフィットするかを伝えられるかがポイントになります。内部にいて思うのは、縁故がある家庭が強いのは、ただ幼稚舎出身という事実があるからという表面的な理由ではなく、親御さん自身が幼稚舎や慶應義塾の教育にどっぷり浸かってきた中で、自然とその理念を理解し、子育ての中でその理念を実践・体現できているからこそなのだなと強く感じます。
翻って、完全フリー家庭が幼稚舎合格を成し遂げる唯一の戦略は、幼稚舎・慶應義塾の理念や目指すものや幼稚舎の唯一無二な環境とは何なのかをしっかりと理解した上で、(受験のための間に合わせではなく)自家庭の教育方針として落とし込んで実践し、子供や願書を通じて学校に伝えていくことだと思っています。この営みを単なる「学校研究」と同義にし、願書直前期に付け焼き刃で実施してる家庭を多く見ており、非常に残念に感じるのです。というより、親御さんも子供も疲弊し切るまで本当に熱心に受験に励んでいるのに、ここを疎かにするのは本当に勿体ないのです。他の学校ならそれでいいかもしれませんが、フリーで幼稚舎合格を目指すなら、子供の準備と同じくらい、いやそれ以上に重要な営みであることを声を大にして言いたいです。
正直、また今の時期にこんなことを書いたところで、その重要性を我が事として捉えていただける方はごく僅かだとは思いながらも、今から始めるからこそ地に足をついた準備ができると確信しているので、このタイミングでこの記事を書いています。
縁故のない家庭が合格するために、今から準備すること
ここからは、ではどんなどんな子供が「幼稚舎という環境を最大限活かせるのか」「受験にあたり絶対に押さえておくべき幼稚舎・慶應義塾の理念」について記載した上で、では今から家庭でどんなことを準備していけば良いのか、我々の経験も踏まえてお伝えしていきます。
目次
①内部にいるからこそ分かる、幼稚舎の子供の特徴
②絶対に押さえておくべき幼稚舎の教育理念
③これらを踏まえて、今から家庭で準備すること
①内部にいるからこそ分かる、幼稚舎の子供の特徴
幼稚舎は夏休み明けに「作品展」という伝統的な全校行事があります。夏休みの一ヶ月強をかけて、どんなテーマ、どんな表現方法でも良いから自分の「作品」を作って提出するというものなのですが、絵画・工作・写真・映像などその表現方法の多彩さも然ることながら、そのテーマや掘り下げ方を通じて幼稚舎の子供像・家庭像が見て取れて非常に面白いです。どんな特徴なのか?
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