11/14 エリザベス女王杯

11/14阪神11R エリザベス女王杯(G1

◎9 ウインマリリン
○15 ウインキートス
▲5 ステラリア
△△6 ランブリングアレー
△3,4,12

昨年4着の実績と当レースへの適性の高さ、そしてこの間の1年の上積みからウインマリリンを最上位に評価します。
昨年のエリザベス女王杯の4着は負けはしたものの非常に見応えのある内容で、圧倒的差し馬場の中で先行馬で最先着の着順、その相手はラッキーライラック、サラキア、ラヴズオンリーユーと牝馬最上位レベルの面子、勝ち時計は例年の京都開催との比較の部分をどう取るかという点もあるが、10秒台という例年より2秒も速い勝ち時計でした。
そしてなんと言っても驚いたのが、この時の横山武Jの騎乗。この時既に有力馬の騎乗が激増し、関東ではトップクラスの騎手にはなっていましたが、重賞ではウインマリリンのフローラS以外の勝鞍はなく、目立った実績はない印象でした。しかしこの昨年のエリザベス女王杯の騎乗は、4角てポジションが一瞬外の馬に取られたところ以外は全て完璧で、はじめてG1レベルで勝ち負けできる騎乗を見せたと言っても過言ではありません。あの内容で負けたら仕方ないと断言できるような素晴らしい競馬で、このレースで横山武Jは一皮向けたと言えます。その後の横山武Jの活躍は言わずもがな。今の横山武Jの活躍の原点がこの昨年のエリザベス女王杯であると思うので、今年の快進撃の集大成となるような騎乗を期待します。
馬の方の実力も前走オールカマーであれだけ詰まる不利がありながら、0.2差つけて勝ちきったということは少なくともこの相手には勝負付けは済んだと言っても過言ではありません。それよりも牝馬にとって過酷な春天を5着、実績がない日経賞を優勝したということより現役牝馬の中長距離戦線では実績最上位レベルなのは証明されており、いつG1を取ってもおかしくはないと言えます。そのタイミングが昨年の上位メンバーが抜けて尚且つクロノジェネシスもいない今回の可能性が1番高いということです。
そしてウインマリリンについて話題になっているのが肘の問題ですが、これについては多少は影響はあるかもしれませんが最低8〜9割の実力は出せる部分までは問題ないといえます。一番問題になったのが1週前追切りの動きですが、オールカマー直後に肘腫の再発が判明した為、それを考慮して2週前にしっかり追っています。この件に関してはメディアではあまり触れられていませんので知らない人の方が多いと思います。そして最終では状態は戻っているとのことなので、手塚師の今週のコメントを信用して本番に向けて問題なしと判断します。
なによりもウインマリリンに取っては今回がG1獲りをする最大で最後のチャンスです。有馬記念では乗り替わり必至の上、メンバーレベルが3枚くらい上がる。2500mもスクリーンヒーロー牝馬にとっては本来過酷な条件。昨年の内容からしてエリザベス女王杯が最大なるチャンスということをわかって陣営も出走を決めたと考えられます。当然頭まで期待できます。
相手はウインキートス。こちらは中山が大得意で、今回よりも有馬の方で一発を開ける可能性が高いのですが、メンバーレベルとこの馬の実績を考えれば当然ここでも有力。湾岸Sの内容からして馬は外枠を問題としないので丹内Jがどうポジションを取るかが課題。ステイゴールド系×ボストンハーバーはあの3年連続2着のクロコスミアと全く血統背景が一緒。何か問題無い限りこちらも圏内まで走ることが濃厚だといえます。
ウインレーシングクラブとしては、2003年NHKマイルウインクリューガー以来18年振りの国内G1を何としてでもここで決めたいはずです。前走オールカマーのようにウインのNo.1、2をG1の舞台でも期待します。

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