11/21 マイルCS
11/21 阪神11R マイルチャンピオンシップ(G1)
◎3シュネルマイスター
○8ダーリントンホール
▲9グレナディアガーズ
△△13ダノンザキッド
△2,10
現マイル界の最強馬と言えるのが3歳馬のシュネルマイスターだと考えており、今回のG1の舞台でも数いる年長実績馬を実力で圧倒すると考えて軸とします。
この馬は血統面はダンチヒ×サドラーズウェルズというバリバリの欧州型。その点から今回のようなパワーを要する阪神の馬場は絶好の舞台であると言え、逆にスピード勝負になりやすい府中などの馬場は良くありません。それでいて前走は府中のしかも1800mの毎日王冠で、府中芝の最強馬と言えるダノンキングリーに競り勝ち、G1制覇も府中のNHKマイル。向かないはずの府中でこれだけの実力を発揮していることから今回に向けて上積みしか考えられず、少なくともマイルでは崩れる姿は想像つきません。今回のマイルCSはグランアレグリアがどのくらいの状態で出走してくるのかという点がカギになりますが、シュネルマイスターに関しては全盛期のグランアレグリア相手でも引けを取らないほどの力を持ってます。
相手筆頭はダーリントンホール。近走の馬柱が汚れて世間的に衰えているように考えられている傾向がありますが、そもそもこの馬は4歳で通算8戦しかしておらず、大きく崩れたのは皐月賞とダービーと調整不足で出た中山金杯のみ。何を評価しているのかというとサドラー系の血統面と前走富士ステークスの内容。先週エリ女の結果からしてある程度パワーがないと太刀打ちできない馬場なのは明白で、ダーリントンホールは49秒台の決着という力が必要な展開となった共同通信杯を制しており、こういう馬場が問題ないのは証明済。そして前走初のマイルとなった富士Sで4角から残200m程度まで詰まったまま馬なりで追い通し、それでいて進路が開いてからジワジワ伸び5着確保。スムーズな内容だったらもっと上位に食い込んでいたと言える結果でした。今回はシュネルマイスター同様、府中コースより適性がある阪神コース替わり、時計のかかる決着が濃厚であり、富士ステークスより走ることを期待します。
グランアレグリアの状態面ですが、一番のカギはレース間隔。今回もVM→安田記念同様中2週。昨年よりも体質が改善されレース間隔が詰められるようになりましたが、天栄調整馬らしくレース間隔が成績に大きく影響するのは明白で、今回もこの馬のキャリア最短タイの中2週という事実は無視できません。そして安田記念時よりさらに良くないのが、前走秋天の反動が大きいと想像できること。慣れない2000mを使った上に、そのレース内容が今までにやったことのない2番手を取りに行くという超強気の競馬。レースで前のポジションを取るというのはかなり体力のいる行為で、差し競馬に徹してきた、そして体質が弱いこの馬がこの内容の競馬をしてきた影響は絶対今回のレースに出るはずです。一番マズい形で出るとしたら、スタートで出遅れること。元々スタートが良くない馬で、レース間隔の影響が出る場合はこの部分が一番響く。それでいて前走2000mの速くないペースに馬が慣れているのでポジション取りに苦労すると思います。少なくとも前走2000mを使ったマイナスの影響は必ず出る。その程度がどのくらいまで他馬との差を縮めることができるのか。今回が引退レースとのことですがベストパフォーマンスで臨めないことは明白なので、グランアレグリアの評価は下げます。