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メリハリをつけて「複業モード」に突入するには
日本に急激にテレワークが普及して、こんな声を聞くようになりました。
「通勤の時間がないと、仕事モードに切り替わらない」
「自宅だと気持ちが緩んでしまう」
大真面目にこういうことを言っている人が意外と多くて、本当に驚きます。
そんなことを言ったら、在宅で仕事をしているフリーランスは、みんな生産性が低くダラダラとした気持ちで働いているのでしょうか?そんな訳はない!
会社員は、通勤→働く→通勤というサイクルが出来上がっているからそう感じやすいだけで、要な慣れの問題のはず。
「仕事モード」に切り替えるのに何十分もかかるなら、複業なんてできる訳がない。
現に、私は会社の昼休みにランチを食べて余った15分ほどのスキマ時間にも複業をしているし、自宅のベッドの上で寝っ転がりながら数十万円分の提案をして受注したりしています。
だから、通勤と言う型がなくても、生産性の高い仕事はできるという実感と確信があるのです。
とは言え、複業の作業をしなきゃ、と思ってグダグダしてしまう日もなくはない…。人間だもの…。
会社員×複業という働き方をはじめた3年前は、今より効率も悪かったです。
3年かけて、少しずつ「メリハリをつけて生産性高く働く」という状態に、じわじわ近づいています。
実は、時間の配分だけでなく、いろいろな要素が「メリハリ」に影響している気がしているのです。
自分がどうやって、メリハリをつけて「複業モード」に入っているのか振り返ってみます。
①「速攻仕事」と「熟成仕事」に分ける
私は複業フリーランスの仕事はやりたくてやっています。やらされ仕事は一つもなし!
ワクワクすることを選んでいるけれど、それでも単調な作業も発生するし、タスクが重なってストレスを感じることも。
だから、なるべく通勤時間・昼休みなどの「スキマ時間」を有効活用して、帰宅後にやることを減らしています。
このスキマ時間を有効活用しているから、複業が持続可能になっているのです。
でも、実は「スキマ時間に適した仕事」とそうでない仕事があります。
だからまず、さまざまな仕事を「速攻仕事」と「熟成仕事」に分けてみましょう。
検討が必要なこと、集中力が必要なこと、慎重に確認すべきこと、自由な発想で企画することなどは、スキマ時間に向かない。心落ち着ける空間で、たっぷり時間を取って向き合った方がいい。こういうのは「熟成仕事」。通勤電車でやるのは厳しいです。
一方で「速攻仕事」は、メールチェック、短時間で終わる単純作業、簡単な調べ物など。
速攻で終わることが手をつける前からわかっているので、「仕事モードにならなきゃ」と構えなくてもできちゃいます。スマホを持って、とりあえず1通返信して、余力があればもう1通…と言った感じです。
「これは短時間でできる」という適切な判断ができるので、バッと着手して速攻で終わらせています。そのおかげで、帰宅後に熟成仕事に余裕をもって取り組めたり、家族でゆっくり過ごす時間を確保できます。
②決断のスピードを上げる
複業に対して気が重い時もあります。そういう日は、だいたい懸案事項があるものです。
「AかBかどちらにするか決められない」
「講演の日程候補を出さなきゃいけないけど、別のプレゼンの日時が未定だからそれが決まってからの方がいいかな」
こういう優柔不断さが、前向きなエネルギーをじわじわ奪います。
だから、意識して「即断即決」するよう心がけています。
「本当はもっと検討したかったけど、ひとまずAにして走り出そう!だめだったらB!」
「あのプレゼンの日程まだ決まらないのか。講演とプレゼンを連日にしたくないから、講演は〇日にして、プレゼンの件は「〇日と翌日はNGになりました」って連絡しとこ!」
と、自分の都合でビシバシ決めていく。自分が持っているボールはなるべく減らした方が、自分のところで止めて人に迷惑もかけないし、気持ちが晴れ晴れするじゃないですか。
そして、懸案事項が多い案件からはなるべく遠ざかるようにしています。
打ち合わせだけ繰り返してこちらの時間リソースを奪うクライアントや、費用外の要求をしれっとしてくるクライアントがいたら、しっかり交渉して、場合によってはその後のお付き合いを辞めたり。
会社員だとこうはいきません。
でも、フリーランスなら自分の仕事は自分で選べます。選ばなきゃいけないのです。
「モヤモヤする自分」ではなく「スッキリした自分」でいるために、ちゃんと交渉して客を見る目も養い、最適な労働環境を自分でつくるのが大事。
気持ちがスッキリしていると、取り掛かるストレスが少ないので、複業モードに突入しやすいと感じています。
③簡単なことからはじめる
これは複業に限った話ではありませんが、「やる気が出ないと思っていたけれど、いざ行動したらはかどる」という経験がある人は多いと思います。
「作業興奮」という脳の側坐核に起こる反応で、「やる気が出たからやる」のではなく「やりはじめるとやる気が出る」という現象です。
なので、ヘビーな作業が控えていて陰鬱な気持ちの時も、まずは数分で終わるどうでもいい作業から手を付けます。
「こんな軽いことやってる場合じゃないのに」という気もよぎりますが、少し作業をはじめるとがぜんやる気が出てきて、後のヘビーな作業もはかどります。
主催イベントのイベントページをつくるときなどに、バナーの作成やリード文の考案には検討の時間がかかります。そこがダメだと予約が入らないので、しっかり検討する責任があります。
「あーアイデアが湧かない」と手が止まってしまう時は、プロフィールから考えはじめます。
イベントページには登壇者プロフィールが載っていることが多いですが、基本的には普段使っているプロフィールを使いまわします。
でも、イベントごとに参加対象や持って帰ってほしいものは違います。
だから、「地域の話だから、関わった自治体の情報を追加しようかな」「公務員向けだから、報酬を得ない複業の実績を入れておこう」など、ちょこっと改変したりします。
やることとしては、以前のプロフィールをコピペして、数文字~数十文字直すだけ。ほんの数分で終わります。
でも、それが「プロフィール部分はできた!」という達成感につながり、参加者の属性に思いを巡らせることで、リード文やキャッチコピーのアイデアに結びついたりもします。
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ほかにも、言語化せずに実践していることは色々あるかもしれません。
「こんなときはやる気が出ないな」
「〇〇をすると、複業にスムーズに取り掛かれるかも」
と、自分の傾向を自分で把握して、生産性が高い状況の再現性を高くしていけるといいですよね。
これからも、自分なりに「気持ちの切り替えに時間を使わなくても、複業をスムーズに行うノウハウ」について、考えてみたいと思います。
パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名(けいのえりな)
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