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ちょっと、お耳に入れておきたいことがございまして・・・
これは本当に使えるコトバだと思いました。チャットやメールでは見ないコトバですよね。
最近、仕事でとある方がつかっていて、とっても良い気づきを得ることができました。その方(Nさん)は、ファシリテーター能力も超一級品で、いつもとっても学ばせてもらってます。
その人が使っていたとある言葉に、ぼくの耳に残りました。
オフライン時代にあなたも耳にしたことがあるはずです。
そのコトバとは・・・・
「○○さん、▲▲の件で、お耳に入れておきたいことがございまして。」
時代劇でもありますね。
「殿・・・、○○の件で、お耳に入れておきたいことがございます。。」
みたいな。(笑
すみません。まじめな話に戻します。あなたは最近、このコトバを使ったり、耳にしたことはありますでしょうか。ぼくは久しぶりに聞いた気がして、コロナ前を思い出しました。
そうだった。オフラインでの会議が当たり前だった時代は、キーマンとクイックに話せる場を隙間でつくり、必要な情報を伝えることを意図的にしていた。
思い出してほしいんです。
オフライン時代、5,10分前に会議室について、キーマンがいた時。「○○さん、すこしお耳に入れておきたいことありまして。」という表現での会話。ありませんでしたでしょうか。それか、会議が終わったあとにキーマンの人を捕まえて。すこしお時間よろしいでしょうか。「ちょっとお耳に入れておこうと思いまして」
ありませんでしたでしょうか。
振り返ると、これはとっても有益な行動だと思い返します。
いまはオンライン時代になってきて、会議と会議の間の隙間なくなり、相手がいま話しかけて良さそうなのか、それこそ、機嫌が良いのか悪いのかすらわかりにくくなりました。
オフライン時代で有益な行動だった。
「○○さん、ちょっとお耳に入れておいた方がよさそうなことがありまして」
ここから感じる。
・あなたにだけ感(秘匿性)
・耳より感(知っておいた方がいい感)
この一行を言うだけで、相手が明らかに聞いてくれる状態になります。
本当にNさんは、コトバの使い方がうまい、そしてとてもレパートリーが多く。使うタイミングが絶妙なのです。
相手がおそらく気にしている部分を先回りして、言ったり。うまくトスをあげて相手に自信をもって話させてあげることなど。学ぶべきことが多い。
「○○さん、ちょっとお耳に入れておいた方がよさそうなことがありまして」
この一言を言うために、オンライン会議を時間よりも10分早く終わらせているんではないかとすら感じます。
10分早く会議を終了させて、すかさずこういいます。
「○○さんだけ、すこしだけお時間よろしいでしょうか。」
↓ みんな退出する
「○○さん、ちょっとお耳に入れておいた方がよさそうなことがありまして」
コトバの使い方ひとつでこうも違うのか。と日々感じています。最適化され過ぎた会議・打合せをしていると新しい気づきはうまれにくい。
もし、あたなが新しい気づきがほしいとおもったら、ぜひ違う会議に参加してみる。ときには勇気をもってファシリテーターをやってみるのもおもしろいかもしれません。
ぜひ、周りのすごい人たちが、いつどんなコトバを使っているのかを。意識してパクッてみてください。相手から違った反応を引き出せるかもしれません。