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AIができないことは高度な通訳「布団がふっとんだ」をどう扱うか【Chat GPT o1で試す】

6年ぐらい前に、
ラジオか、なにかで聞いた伝説の通訳者の話です。忘れました(笑

普段から DX に全力だったり、
新しいツールを使うことが
大好きなぼくなんですけども、
こればっかりは、

「いや、これはたとえ生成 AI が
どれだけ発展しても
しばらくは追いつけないんじゃないか。」

と思ったことがあります。

「Chat GPT o1」で試してみますね。

試すのは、これです。

日本人が海外の外交官との、
コミュニケーションの場で、
「布団が吹っ飛んだ」冗談を、発したとしましょう。(どんな状況w

あなたが、通訳者だったとして、
どのように通訳しますか。
すこし考えてみてほしいです。


Chat GPT o1の通訳はどうか。

では、いきますね。

まずは、そんなシーンを想定して、
o1モデルは、どのように通訳するかを見てみます。

プロンプトは以下。

あなたは超優秀な通訳者です。
外交のパーティーにて、日本人と英語圏の外交官とのやり取りで、
日本人が海外の外交官に対して「布団が吹っ飛んだ」という冗談を日本語で言いました。
あなたは最高の通訳者として、この内容をどのように相手の外交官に対し通訳しますか。

以下が結果ですね。

「布団が吹っ飛んだ」というのは、日本語のオヤジギャグ(ダジャレ)の一つで、「布団(ふとん)」「吹っ飛んだ(ふっとんだ)」という似た音をかけ合わせています。

英語にそのまま置き換えられる同じ音のダジャレはないため、通訳としては以下のように説明するとよいでしょう。

通訳例:
“He just made a pun in Japanese by saying, ‘Futon ga futton da.’ ‘Futon’ means ‘Japanese bedding,’ and ‘futton da’ sounds like ‘it got blown away’ in Japanese. So he’s basically joking that ‘The futon just blew away,’ using the similar sounds in Japanese.”

これにより、相手国の外交官にも「いま聞いた冗談は単語の音を使った日本語のダジャレなんだ」ということが伝わり、場が和やかな雰囲気のまま続けられます。

Chat GPT o1

もう、この時点で
勘の鋭い方はお気づきだと思うんですけど、

そう。

「言葉そのものを説明してしまう」

という特性が、生成AIにはあります。
なんにも間違っていませんが、
英語ができる人なら、
このぐらいならできるのでは?
と思ってしまう回答ではないでしょうか。



では、伝説の通訳者の通訳(勝手に伝説化

目的は、
相手との良い関係を築くためのものだとして。

ぼくの記憶に、
つよく残っている伝説の通訳者の通訳が以下です!

「布団がふっとんだ」の通訳

日本の偉い人:「布団がふっとんだ」
通訳:「He just said a pun and is hoping for a laugh, so please go along with it.」
相手の偉い人:(^∇^)

おお〜。と。感じたのを覚えてます。
内容ではない。
とにかく笑ってほしいんです!という伝え方。

緊張感のある場で、瞬時にこれを切り返せる人。
天才ですか・・・

通訳とは、
その場の空気を読み取り、
相手に「何を伝えたいのか」を
的確に汲み取って伝えること。
改めて感じさせられますよね。

生成 AI は進化し続けていても、
人同士の心の通い合いを瞬時に見抜き、
必要なメッセージを適切な間で、
タイミングで届ける。

そうした“人間味”こそ、
通訳の真髄なのかもしれません!

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