「逆行同化」による小字表記の変化例(泔屋窪)
この記事は、京都府京丹後市峰山町菅小字泔屋窪を例に、地名に見られる「逆行同化」(後に出現する構成要素の影響で前の文字が変化すること。音声学の用語の転用)の現象を見てみるものです。
はじめに 地名をどのように漢字で書くかは、自明のことではなく、場所によっても時代によっても変化しうる。そうしたなかで変化の要因が透けてみえるものがある。今回取り上げるのはその一つ、「逆行同化」だ。
逆行同化は音声学で使われる用語だが、文字表記の方面では、「後に出現する漢字の構成要素の影響によって