Keilani_HSP

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HSP | INFP | 40代 | 一人暮らし 愛犬との日常・メンタルヘルスなどについて書いています。

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  • メンタルヘルス

    メンタルヘルスに関する自分の経験や気づきを綴っています。

  • 犬のいる幸せ

    愛犬との暮らしを通して感じたことを書いています。

最近の記事

エンジェルタイム ~君がくれた時間~

君が亡くなって二ヶ月が過ぎた。16年と11ヶ月、君と生きた日々がまるで夢のよう。時の流れは残酷だ。日を追うごとに君がこの世界に存在しないという事を思い知らされる。 いつか君の命に終わりが来ることをわかっているつもりでいたけれど、本当は何一つわかっていなかった。 君の居ない暮らしがこんなにも苦しくて寂しいだなんて想像すらしていなかった。本音を言うと考えたくなかったんだと思う。 君の肉球の匂いを嗅ぐのが好きだった。不安な時は君が眠る間にこっそりと君の肉球の匂いを嗅いで心を落

    • 「供養にならない」は嘘っぱち

      君が居ない世界でママは今日も泣いていた。 「いつまでも泣いていると、わんちゃんが悲しみますよ」 そんな風に言ってくる人がいるけど、そんなのは嘘っぱちだと思う。ママが悲しいのは、それだけ君を深く愛した証拠、愛された証拠なんだ。だから泣きたい時は思いっきり泣く。寂しい時は「寂しい」と認め受け入れることが大事だと思う。 ソーシャルワークの研究者であるブレネー・ブラウン博士はこう言う。 "We can't selectively numb our emotions." 「人

      • 四十九日日の奇跡 

        6月17日は愛犬ジャスミンの四十九日だった。 四十九日と言えば家族や親戚で集まって故人への追善供養を行い、故人を偲ぶ日だ。けれど私には亡き愛犬のジャスミンを忍んで語らう相手が誰一人いなかった。 そんな私はジャスミンのダディ(お父さん)であるSに連絡を取った。私がアメリカに住んでいた頃にお付き合いしていた人だ。16年以上前、彼と一緒に犬の譲渡会へ行きリモコンと同じくらいのサイズの小さなジャスミンを迎えた。 彼は本当のお父さんのように振る舞ってくれた。ジャスミンを可愛がり色

        • 君の死

          君が虹の橋を渡って二週間が過ぎた。 君のいない世界で、ママはなんとか生きているよ。 ママはまだ君が死んでしまった事を受け入れられずにいるんだ。 「ママが頑張れば、ママが賢くしていれば、君は必ず帰って来る。」 そんな風に思ってしまうんだ。 君が一人でお留守番をしていた時、もしかするとママと同じような気持ちでいたのかな。 「私が賢くしていれば、ママは必ず帰って来る。」 君もそんな風に思っていたのかな。 心の何処かでわかっているんだ。君が居ない現実を受け入れない事によ

        エンジェルタイム ~君がくれた時間~

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        • メンタルヘルス
          3本
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          6本

        記事

          大人の私と子供の私。

          2023年──振り返ると、春頃からPTSDの症状が悪化しフラッシュバックや不安発作に襲われるようになった。そんな日が何ヶ月も続き絶望していた。愛犬の闘病生活が丸3年を過ぎ治療を継続する為にもお金が必要だというのに、休職せざるを得なくなってしまった。正社員ではないので傷病手当もない中で生活は困窮していた。 両親との関係が現在は良好である一方で、辛い過去が私の心をよぎり、子供の頃の寂しい気持ちが再び蘇ってくることがある。しかし、同時に大人になった私は、両親が私の為にしてくれたこ

          大人の私と子供の私。

          音楽と映画の魔法 ~ 「うつ」と生きる ~

          私は長年、「うつ症状」と共に生きてきました。毎日が戦いであり、自分の気分を安定させることが難しいと日々感じています。しかし、そんな日々の中で見つけた少しだけ心を軽くする工夫があります。それは、過去の自分と繋がり、共感できる音楽や映画に触れることです。 私は40代後半の女性です。最近ハマっている曲は、20代の若者や海外の方に人気だという「日本のシティポップ」です。特に80年代や90年代前半のシティポップが好きです。 例えばこの曲↓ 松原みきさんの「Stay With Me」

          音楽と映画の魔法 ~ 「うつ」と生きる ~

          愛犬が教えてくれたこと② ~スキンシップの重要性~

          子供の頃、両親との間にあまりスキンシップがなく寂しい思いをしていた。幼少期までは「抱っこ」してもらう事が出来たのが、体が大きくなるにつれて頭をポンポンと撫でられるだけになり、小学校高学年になる頃には、スキンシップが完全になくなった記憶がある。中学二年生の時、母にくっつこうとした私は母に気持ち悪がられてしまった。 スキンシップがなくなったと感じ始めた小学校高学年、私は洋画に夢中だった。中学時代も高校時代もたくさんの映画を見て過ごした。父におねだりして「ロードショー」や「スクリ

          愛犬が教えてくれたこと② ~スキンシップの重要性~

          愛犬が教えてくれたこと① ~「幸せ」は継続的な感情ではない~

          長年「うつ症状」と闘いながら生きているから、自分は「幸せ」感じるのが難しいんだと思っていた。 けれど最近になって「幸せ」が継続的な感情ではなく断続的な感情であると知った。これは私にとって目から鱗の情報だった。なぜなら、私はいつも「幸せになりたい」と思っているからだ。 「幸せになりたい」と思っているという事は、「幸せではない」と感じているという事でもある。では、本当に私は幸せではないのだろうか?そう自問自答するまでもなく、私は明確に理解していた。平凡な毎日の中に「小さな幸せ

          愛犬が教えてくれたこと① ~「幸せ」は継続的な感情ではない~

          寝ても取れない疲れの原因はサバイバルモード 

          8時間以上ぐっすり眠っても疲れが取れない。栄養バランスの良い食生活を送っていてもエネルギー不足を感じる。適度な運動をしても慢性的な疲労が解消されないと感じたことはありませんか。 私は日々、この「慢性疲労」に悩まされています。自分なりに「慢性疲労」について勉強した結果、原因として「副腎疲労」を疑いました。副腎疲労に関する動画をたくさん見て勉強し、副腎疲労を改善する為の食生活について書かれた本を熟読し推奨される食生活を実行しました。けれど大きな改善は見られませんでした。 私の

          寝ても取れない疲れの原因はサバイバルモード 

          「未来の遺品整理」

          去年、一昨年と30代・40代の知人や友人のご両親が次々に亡くなっていった。肺がんを宣告され数年の闘病生活を経て70代で亡くなった方、膵臓癌を宣告され、あっという間に亡くなった方、脳卒中で突然亡くなった方などがいた。私は怖くなった。両親もいつ何時、亡くなってしまうのかわからないと、不安でいっぱいになった。 そんな時、YouTubeでゴミ屋敷を片付けるお掃除会社の動画が目についた。見てみると遺品整理や生前整理を業者に頼むのは、ごく一般的な事なのだとお掃除会社の社長が話していた。

          「未来の遺品整理」

          神田橋処方とフラッシュバック

          私はもう20年以上「うつ症状」と闘っている。それだけでなく30代に入りある出来事がきっかけでPTSD(心的外傷後ストレス障害)だと診断された。症状が改善された時期もあったが、トリガーになる出来事に遭遇するとフラッシュバックが再発する。 11月〜2月は私にとって「トラウマ月間」である。トラウマになる出来事が立て続けに起こった期間だからだ。11月が近づいてくると悪夢にうなされる、朝起きた瞬間溢れんばかりの涙が出る、不安発作が起きてうまく息が出来なくなるなどの症状が現れる。 今

          神田橋処方とフラッシュバック

           「心の安全基地」

          今日は父が顔を出してくれた。ジャスミンは大喜びで尻尾をブンブン振っていた。ジャスミンの喜ぶ姿を見て嬉しくなった。ジャスミンは父が大好きだ。 昨夜私は父に電話をかけた。不安な胸の内を聞いてもらう為だ。「死んでしまいたいと思うほどツライんだ…。」そんな気持ちを躊躇することなく話せる相手がたくさんいる人など存在するのだろうか。 私は気軽にそんな事を話せる友人はいない。 「仕事に家事に育児に、きっと忙しいだろうな」 「こんなネガティブな話、誰も聞きたくないよね」 そんな思い

           「心の安全基地」

          セルフラブという呪縛

          ここ数年日本でも「セルフラブ」や「自己肯定感」と言う言葉を至るところで耳にするようになった。 ●セルフラブ = 自分を愛する事  私が「セルフラブ」の概念に出会ったのは20年ほど前のこと。当時はアメリカに住んでいた。そしてアメリカで定期的に精神科医の先生や心理療法士からカウンセリングを受けていた。そのカウンセリングを通して嫌というほど「自分を愛する事」の大切さを教えてもらった。 カウンセラーに自分の悩みや葛藤を相談するたびに言われる一言がこれだった。 “You don’

          セルフラブという呪縛