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房総の209系 完成するまでの工程
今回は、209系2000番台および2100番台の製造工程についてみていきます。2009年から本格的に運用に就いた房総地区の主力車両となっていた209系2000番台と2100番台。
かつて房総地区の主力とされていた主に113系1000番台、1500番台、2000番台の老朽化により置き換え車両として誕生した車両です。
房総地区の普通列車の全てを置き換えるにあたって、編成数もかなり必要とされることになり、京浜東北・根岸線で活躍してきた209系0番台を中心に、南武線などの209系の車両は幕張車両センターへ転属。
房総地区に投入するにあたって、113系の編成と同様、柔軟な編成が組むことができるよう、4両編成と6両編成にそれぞれ短縮。2M2T(4両編成)と4M2T(6両編成)となりました。
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製造するにあたり、各地の大きな車両工場にて行われています。
東京総合車両センター、大宮総合車両センター、秋田総合車両センター、郡山総合車両センター、新津にある総合車両製作所にて施行。
これは、房総地区の普通列車の全てを置き換えることになり、膨大な編成数を要することから各地に分けて行うことになったためです。
機器類更新、房総地区のカラーリングとなる「房総色」に変更されました。また、併結運転することから先頭車に電気連結器を設置し、スカート形状も強化型とされ209系0番台などと大きく異なっています。
番台区分で機能が少し異なっていて、209系2100番台のドア開閉システムを「電気式」を採用、一方の209系2000番台は「空気式」を採用。209系2000番台は、ドア開閉時に「プシューッ」と小さく空気を圧縮解放する音を聴くことができ、そこから番台区分の違いを見分けることが可能。
なお、それぞれの番台は共通運用可能で、209系2100番台+209系2000番台の併結運用など見ることができます。
しかし、209系2000番台は4両編成のみとなっていて、編成数も209系2100番台と比べて少ないことから、「少しレアな車両」とされているようです。
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車内設備として、長距離を運転することから、バリアフリー対応多機能トイレを2号車に設置。車椅イスやベビーカーを置いておけるフリースペースも設置されています。
現在は、ワンマン運転を担うE131系0番台および80番台の投入に伴って、運用区間の見直し、編成の8両固定編成化(4+4編成)されました。内房線では早朝の時間帯を除き、6両編成の入線が消滅。
外房線では、東金線経由を除き、6両編成での運用が大幅に削減されました。それに伴って、113系から続いていた「圧巻の10両編成」は消滅。
6両編成の運用も削減されつつあるため、「いつ消えてもおかしくない」といっても過言ではないでしょう。
コロナ禍の運行減少でしばらくは運用されるようですが、安心して見るのであれば、「今」となるようです。