採用の面接官をやる時に質問したらかなりまずい質問集について
前々回、面接官をやることなったときの対応マニュアルについて少し記事を書かせていただいたので、面接官ネタをもう一つ。(前回の記事はこちら)
人事から就職差別になるような質問は禁止だということを指導してもらった。
圧迫にならないように気をつけることやセクハラになるようなこと、信仰に関することについては当然気をつける点として理解していたつもり。
それでも結構聞いてしまいそうな点があるので一つずつご紹介した考えてみたい。
NG1)本人に責任の無い事項
応募者の適性や能力に関係が無くて偏見にもとづく差別につながるため禁止。例えば以下のような事項があたる。
①「国籍・本籍・出生地」に関すること
②「家族」に関すること(職業・続柄・健康・学歴・収入・ 資産など)
③「住宅状況」に関すること(間取り・住宅の種類・ 近隣の施設など)
④「生活環境・家庭環境」など
⇨かなりプライバシーに直結するので家族や本籍あたりは質問する意味がぼくもわからないので大丈夫そうだが、住宅環境については就職後の通勤などを考えてうっかり聞いてしまいそうな気がする。
まぁ本人が自らしゃべってきたらOKということだが、その話は流し気味にした方がよくて、あとで面接で聞かれたことはすぐシェアされるようなので一応気をつけた方が良さそうだ。
NG2)本来自由であるべき事項
理由は憲法で保障される個人の自由権を侵すことになるから。思想信仰に関わるため。例えば以下が該当する。
⑤「宗教」に関すること
⑥「支持政党」に関すること
⑦「人生観・生活信条など」
⑧「尊敬する人物」に関すること
⑨「思想」に関すること
⑩「労働組合・学生運動など社会運動」
⑪「購読新聞・雑誌・愛読書」
⇨宗教は怖くて聞けないし、面接で政党の話になる意味がわからないのでこれはありえない。学生運動とかも興味ないので聞くはずがない(実際に国が事例としてたくさんホームページで実際にあった面接の例をあげているからおどらきだけどかなりひどい会社があるものだ。
人生観、尊敬する人などはどうだろう。どういう個性をもっているのか何となく流れで聞いてしまう気もする。愛読書とか読書が好きっていうことを本人が言ってきたら本当に好きなのか、どれくらい好きなのか聞くために質問をしてしまうかもしれない。
NG3)性別を限定しての事項(男女雇用機会均等法)
これは男女の性別で差別なく労働機会を保障することが法律で義務付けら れているということが理由。
これは女性だけでなく、 男性のみに一定の事項の質問を行うことも避けた方が良いそうだ。例えば結婚後の就業継続意思はありますかとか、何歳くらいまで働くつもりですかとかそういうのがあたる。
⇨ぼくの会社は女性は結構いるのでこれは相当普段からみんな気をつけてる。おじさん世代は社内でも女性社員にギリギリアウトな質問をしていてハラハラすることはある。みんな自分は大丈夫と思っているらしいけど念のために気をつけないと。
きっと昔よりはこの辺りは改善されている。すぐ会社のことがメディアで明るみにでるようになったし、女性に無理な仕事だと会社で考えているとしたら落とすか他の職種について興味を聞いてみてもいい。なんとても調整できるのに本人に試すようなことをするのは危険だということかな。
面接の理想は対等関係と雑談ベース
色々考えてみるとぼくの理想の面接は堅苦しいことぬきに雑談だけをすればいいと最近感じる。当社を志望した理由なんて聞いたってホームページに書いてあるような当たり前の回答しか言わないし、よく調べているかなんてたいした評価にもならない。みんな基本的に優秀だからそこそこのロジックも作れる。
ぼくはこの子がどういう子かということを知りたいし、うちに来てどんなところで活躍できるかということを想像したいだけなのだ。ぼくよりきっと優秀な面もたくさんある。まだずいぶん早いけど自分の子供をみる目でみてしまう。
なのでこれから就職する皆さん、無理は禁物、自然体が一番。最初に無理すると入れたとしてもそれはあなたに合った就職ではないしいつか苦しくなる。それよりもお互い個人同士敬意をもって接せるか、自己中すぎて排他的な考えじゃないか、人のいいところを見れるかとか、一般的な気遣いができるかとかそんな程度でいい。つまらない就職対策ばっかりしなくていい。それを強く求める会社はきっとつまらない。
あなたのストーリーが聞きたい。
それだけだ。
どこかでお会いしたら会社の将来をよろしく頼みます。
keiky.
[参考]