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Vol 8.キンシャサに突入!

★ここは赤道直下のアフリカの心臓部、コンゴ。それはそのまま、地球の鼓動でもあるかようだ。

2016年、1月、いよいよ、キンシャサに向けて日本を出発するときがきた。
今回はエチオピアはアジスアベバで一泊することにした。あの強烈なコンゴ、キンシャサに突入するには、
日本に慣れたきった身体と心をここでリセットする必要があると言うのもありでここでちょっと休憩。
 
 今日はここ、アジスアベバの街に出て、久しぶりのアフリカの空気に包まれながら
エチオピアンコーヒーでも飲みながら昼間はゆっくり過ごし、、。
なんて甘く考えていたら、、、、早速、やられた。
 大きな道路の交差点、私の前方から3人の少年達が歩いてくる。すれ違い側に、一人の
少年が雑誌のようなものを私の手の平に乗せ、それを見ろと言わんばかりに私の正面に立つ。
なんだろうと思い、下に目を向けたその瞬間、他の少年2人の手が私のバックに伸びた。
咄嗟に私はその手を振り払うと、彼らは走って逃げていった。
 
  ワォ! いきなり、アフリカの洗礼を受けた感じだ。危ないとこだった。
 しかし、幼い彼らもまた、ここで生きるために必死なのだ。どうしてそれを悪いと言えるのか?

 アジスも中国資本が入り、どんどん新しいビルが立ち並び、かなり近代化?が
進んでいるようだが、同時に経済格差も激しくなっている。これはアフリカに限らず、世界は貧困層を
無くそうとしている一方、現実は格差が広がっている

 考えてみたら、アフリカ大陸に降り立った途端、当たり前だが良いも悪いもこの世界はすでに
始まっていたのだよなー。
 空港を出てから、予約してあったホテルの迎えは全然来ないし、電話は繋がらないし、他の車を探し回ったりして
いると、いろんな人がやってきて ホテルまで送ってやるだの、電話を貸してくれるだの、、、。一見、優しそうな
言葉を投げかけてくれるようだが、結局、金目当てでしょって。人の弱みに付け込んで、外国人に高い金を払わせるって
手でしょ。わかってるよー。
 いや、しかし、それと同時に救いの神。とも言える。ここで働いている彼らにとっては、
現金ゲットできるチャンスだし、私にとってもなんやかんや文句言っても助かる訳でもあるし。
だから、まあ少々、高くても支払って喜ぶなら良いじゃないかと思う。でも値段交渉はしっかりと!

   物事は結局、自分のとり方で現実が変わる。パラレルワールドだ!
 
 日本の場合は、こういうはっきりわかりやすい手口?でなく🤣 、巧妙に仕組まれているのでわかりずらく、つい騙され?
洗脳され、高い金を払わされてしまう。まあこうやって経済が回っているのだが。テレビのCMなど。向こうも心理作戦、戦略 勉強していてプロだから、こっちもそれなりに賢くないとやばいぞっと言うことになるが、多くの日本人は気がついていない。😭
 そう言う意味では、アフリカも日本も表に現れている事柄は違っても根本的には同じなのだ。
自分の頭で考え選択する。でないと相手の戦略に負けてしまう。
そんな訳で、いきなり、色々、大変だったが、そうこうやりとりしているとやっとホテルの迎えの人がやって来て無事、ホテルに到着。

 そう、ここでは事はスムーズに運ばないのが普通と思っていた方がいいのを思い出した。
 久々のアフリカ大陸の初日はこんな感じで始まった。そして、夜は部屋でゆっくり過ごした。
明日はキンシャサだ思うとワクワク、ドキドキ、、。でも、その楽しさの反面、超久々のコンゴ。
やっぱりちょっとは緊張もあるのか、なかなか寝付かれないでベットに横たわっていたら、
不思議な体験をした。私の左肩に人ではない何か精霊か天使か?のような存在が
そっとやってきた。私はその存在が何かわからないけど、いとおしくもあり、安らぐようでもあり。一体、
なんだろう?でもなんだか優しくて安心できる。あーそうかあ。キンシャサはこの存在、精霊?に守られる。
だからなんの心配もなく楽しんでいけばいいんだ。だよなー。
コンゴの国の神様が来いって呼んでくれたものなー、ありがとう。
そう思うとぐっすり寝ることができた。リアルな体験だった。そんな訳で翌日は元気一
杯になり、ついにブラックアフリカ密林大王国の首都、キンシャサに突入となった。 

 コンゴ民主共和国、首都、キンシャサ。ンジリ国際空港に降り立つと、灼熱の太陽が頭上で燃えている。雨季にも関わらず(2月)気温35度の熱さ。
20年振りのキンシャサだ! そして、ここはなんと言っても密林大王国、そうやすやす入国はさせてくれないのはわかっていた。
 東洋人の女が一人、何しにやってきたとばかり、はい、別室へ。あれこれ質問され、いちゃもんつけられ、賄賂を請求され、しかし、こっちも黙ってハイハイと言うことは聞く訳はない。リンガラ語だって話せるし、何と言っても超有名 ”コンゴの国宝級のパパ ウェンバのメンバーのケイコじゃー!エエーイ 下がれ 下がれ、頭がたかーい~”
と、言う切り札も持っているのだと、強気マンマンだったが、そう言う切り札も見せない前になんとか切り抜け、空港から出ることができた。その空港から外に出るまでが、また大変。客引きタクシーの運転手達があちこちから寄ってくる。それをかき分けて、やっと、外に出られ
頼んでいた迎えの車に乗り大通りを抜け、街に入って行く。
          キターッ❗️キンシャサー!❗️

 道路は車と人で溢れかえり、おまけに大渋滞。その混雑の中、水やらピーナッツやら日用品やらなにやらかんやら頭に目一杯乗せて車の脇をスイスイ通り抜け、車の窓越しで売買している。交通ルールも譲り合い精神もへったくれもない。ここにあるのは、強引な押し合いと怒鳴り合いだ。そう、これがキンシャサだ!           20年前と変わらない。目の前に飛び込んでくるゴミバケツをひっくり返したようなこの街の風景を普通の人が初めて見たら、きっとここに来たことを後悔してこのまま帰りたいと思うだろうなぁと。でも私の心はもちろん、ワクワクして心が躍っている。戻ってきたぞ。ここ、キンシャサに。   長い間、待っていたよ。と、言われたような気がした。(笑) こうして、私のルーツ、コンゴの旅 ドラマがまた新しく始まるのだった。

 地下資源が豊富なコンゴは、その奪い合いなどで戦争が絶えない。’96年から続く争いでは600万人以上が虐殺されている。その数は第二次世界大戦以降、最大の数字である。この争いのほとんどは、パソコン、スマホ、ゲームなどに使われているレアメタルが元になっている。自分たちの豊富な地下資源はみんな先進国に吸い取られ、この国はいつまでたっても、世界最貧国のレッテルを貼られている。戦争、貧困、経済格差、政治の腐敗、衛生と治安の悪さ、伝染病……悲惨で過酷な状況が長い間続いているそれは昔と変わっていない。首都、キンシャサでも貧困や治安の悪さ、政治の腐敗など、最悪な状況が長く続き、国民は困難な状況に置かれている。日本の国土の6倍という広大なコンゴには地下資源だけでなく、熱帯雨林、山々、雄大なコンゴ河、、豊かな大自然を多種多様な動植物。ここが平和なら天国のような地域のはずなのに、、。神に見捨てられたと言うべきか、いや、人々の手によって、ここ、キンシャサはこの世の中の不条理をすべて背負ったような街になってしまっている。           

しかし、ここには本物の、原種のプラックパワーが宿っている。よくありがちな貧しくてかわいそうなアフリカと言われる場所などではないことが、身を置けばよくわかる。   

 悲しみも苦しみもすべてを生きる原動力として人々は強く明るくこの世界を謳歌して生き抜いている。その強力なエネルギーが音楽にアートにファッションに華開く。

キンシャサと言えば”NDONBORO ”日本ではリンガラミュージックとも呼ばれる。FerreGola " BOSS"







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