パウエル氏 米経済の回復は不完全👇
お早うございます。昨日の米国市場は、3指数小幅ながら上昇しました。決算前で材料も少なく小動きでした。先週の新規失業保険申請者指数は、予想よりも弱く、米国債利回りは低下、S&P500は、終値で最高値を更新し、ハイテクなどグロース株に買いが入りました。パウエルFRB議長の発言も、相場を後押しする要因となりました。
ダウ平均 33,503.57 + 57.31 +0.17%
S&P500種 4,097.17 + 17.22 +0.42%
NASDAQ総合 13,829.31 + 140.47 +1.03%
パウエル氏 米経済の回復は不完全👇
8日、国際通貨基金(IMF)春季会合のバーチャルパネル討論会に参加したパウエル氏は、米国を「偉大な経済」に戻すことへの決意を示しました。
パウエル議長は、コロナ収束に伴い、「インフレリスクはない」としつつ、
「通勤時にホームレスのテント村を通る際、多くの米国民がなお仕事を失ったままの現状に思いをはせている」と述べました。
「経済の一部が好調であっても、そうでない多くの人がいることを忘れてはならない。仕事をやり遂げ、偉大な経済を取り戻したい」と語りました。
また、パウエル議長は、「経済再開に伴い物価圧力が高まることが想定されるが、一時的となる公算であり、仮に長く続くようであればインフレ圧力を抑制する手段を金融当局は持っている」と発言しました。
「引き続き積極的な金融政策の支援が必要だ」と繰り返し強調しました。
ずっと同じことを言っていますが、完全雇用が取り戻されるまでは、緩和は続くということですよね。
新規失業保険申請者指数(3/28 - 4/3)は増加👆
米労働省の先週(3/28 - 4/3)の1週間の新規失業保険申請件数は、
74、4万件と、前週の72、8万件から悪化し、予想の68万件を上回りました。
ただ今後は、バイデン政権の刺激策の効果が徐々に表れ始め、経済活動の再開も進むので、労働市場は急速に回復しておるという見方が強いです。それほど問題視していないようですね。
ブリーン・キャピタルのコンラッド・デクアドロス氏によりますと
「経済活動の継続的な再開を反映し、4月の雇用統計で雇用が一段と増加すると予想しており、失業保険申請件数は、労働市場の改善ペースを正確に反映していないとみている」と述べています。
失業保険依存者を問題視👉
また、シティグループのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は、労働者が失業保険に依存しているということを問題視しています。
「雇用統計で再雇用の純増が示されているにもかかわらず、すべての失業保険プログラムに対する申請は過去数カ月、高止まりしている。これは、失業保険に依存し続けることを望んでいる労働者がいることを一部反映している可能性がある」としています。
働きたくても働けない人、働けても働かない人、さまざまでしょう。
またパウエル議長が、通勤時に見かけるホームレスは、年々増加しているようです。
米国ホームレス57万人の衝撃👆
世界一の経済大国アメリカ、ここのところ好景気が続いています。その一方で国内の経済格差は、ますます拡大しています。
引用:https://www3.nhk.or.jp/
アメリカ政府が、2021年1月発表した統計では、その数は全米で56.7万人。前年比2.7%増加しているようです。
最も多いのが西海岸のカリフォルニア州。次いでニューヨーク州、フロリダ州の順に多いようです。
ちなみに日本のホームレスは、4555人(2019年、厚生労働省)。
アメリカの人口が日本の3倍であることを考えても、全米で約57万人というのはあまりにも多いといえますね。アメリカ経済の闇は深いですね・・。
週末ですね。いい1日になりますように💛
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