【外資系理学療法士・外資系ピラティスインストラクター】①


2019年11月から2020年3月末までニセコのクリニックで理学療法士・ピラティスインストラクターとして働いておりました。

北海道のニセコは言わずと知れたパウダースノーのスキーリゾート。
特に海外の方に人気が高い。
ここは海外?!と思うほど、海外の方が多い。
インバウンド向けというより、インバウンドしかいない。


ニセコで働いている日本人のスタッフの割合は1割もいないのでは?
ワーキングホリデーで世界中から冬限定で働きに来ている人がたくさん。そんなニセコで働いていて思ったことを
楽しい!勉強になる!だけでは足りないので、ちょっとまとめてみました :)


1、異文化コミュニケーションって大切だけど本当に本当に大変

コミュニケーションツールとしての言語ときちんと伝えるための言語って違う

日本人スタッフがあまりいない環境、当然お客さんもほとんど日本人はいない。この2ヶ月で日本人のお客さん3人。

だから当然コミュニケーションは全て英語。

今までオーストラリアやフィリピンに滞在して英語での会話はできていたつもりだったけど、いざ仕事の場で理学療法士として、ピラティスインストラクターとして英語で説明するのは難しい!

普通の会話に加えて、理学療法士であれば当たり前に患者さんに伝えている「今なぜこの評価・治療をしているのか」「今後こういう風にリハビリを進めていく」内容も英語となると、たどたどしくなってしまう。

そして、国によって伝え方・話の導入・伝わり方が違うから同じ内容でも色々と言い直してみること必要。

海外の友達と英語でやりとりできた!というコミュニケーションであれば定型文や雰囲気でなんとかなることもある。

でも理学療法士として、ピラティスインストラクターとしてきちんと患者さん・お客さんに伝えるとなると、きっちり・しっかり伝える必要と責任がある。


わかっていたつもりだけど、実際はかなり難しい。


2、同僚とのコミュニケーション

一番長い時間を過ごすであろう上司・同僚とのコミュニケーションについて書いてみます!

私が働いている理学療法スタジオは、上司(オーストラリア人)、同僚(オーストラリア人・アイルランド人)、パートタイム(台湾人)と私の5人。

小さなスタジオ。

そして、職場のみんなでシェアハウスに住んでいるから、結構長いこと顔を合わせています。

そんな中で感じたこと・学んだことを簡潔に2つにまとめます。


1)Because の大切さ

海外は
「1、こうしてほしい 2、なぜならこうだから 3、自分はこう思う」ということがきちんとしています。

例えば、「コピー用紙を補充しておいてほしい。もう残りが少なかったけど、私は今から患者さんの予約が入っているからできない。あなたは今予約が入っていないのだから時間に余裕があったらよろしく」という感じ。


日本では、小さな頼みごとをする時に
「1、なぜならこうだから 2、こうしてほしい 3、相手が気持ちを汲んで、あの人はこう思っているんだろうな」という感じかなと思います。

「今から患者さんの予約が入っているから、少なくなっているコピー用紙補充してほしい。」 
 「(頼まれた相手が)時間がある私にAさんは頼んでいるんだな」

という気持ちを’汲む’という工程で、深く会話をしなくても済んでしまうことってありませんか?


しかしこれは海外の方には通用しにくいです。

会話に「Because 」を要求される。

頼みごとをするときも、何かを断るときも「Because 」が入る。

これに最初は苦戦していました。


2)上司に対してかなりフランク

職場において、年齢・経歴によって敬語を使うのがマナーの日本。

役職がついている人に対して「〇〇課長」「〇〇部長」などと呼ぶこともあるはず。(日本の会社で2年ほど働いていないので、もしかしたらルールが変わっているかも?)


ここのスタジオでは役職・年齢関係なく下の名前で呼びます。

そしてもちろん敬語もいらない。

英語にも敬語はあるけど、日常や職場で使うことは少ないですね。


そんな仲だから色々と聞きやすい、話しやすい!

おお!と感動したこともあります。

飲みの席で上司が自らビールを部下に注いでいる。

家飲みでも上司が積極的に洗い物をしている。

など、上司が自ら「やってみせ、やらせてみせる」山本五十六のような行動をとってくれている。

海外と日本のマネジメントの違いを痛感しました。


マネジメント

海外「部下がいかに気持ちよく、そしてその人の能力にあった働き方を作るかが重要」

日本「きちんと仕事が遂行されることが最優先」




仕事に対する姿勢

海外「自分の役割をきっちりこなす、その他必要なタスクは指示があればこなす」
「改善が必要なことは指摘し、提案する」

日本「自分の役割をきっちりとこなした上で、必要なタスクもこなし、助けが必要そうな人のヘルプに入り、誰の仕事でもないことも時間を見つけては積極的に行う」

日本人すごいなって思います。



この比較はあくまでも小さなスタジオの中での出来事なので、実際に他の国へ行ったら全く違う!ということもあるかもしれません。

もしピラティスや理学療法を学びに留学したい!という方はコミュニケーションの違いを心得ておくとスムーズに進めるポイントになるかもしれません^^




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