世界を旅するキッチン：エチオピア料理

今日は雨の中の東京都議選。近年これほど政治について考えて投票したことはないかもしれませんね。
さて、梅雨にも負けず今週の世界を旅するキッチンは、久しぶりにアフリカに渡ってエチオピア料理に挑戦してみました。

エチオピアといえば、300 万年以上もさかのぼる遺跡が存在する、現存する世界最古の独立国家であり、アフリカの中でも欧米列強に植民地化されず、独自の文化を誇ってきたことで知られています。マーヴェルの映画「ブラックパンサー」のモデルも多分エチオピア帝国🇪🇹。

ちなみにアフリカの国旗に緑と黄と赤の三色旗が多いのは、エチオピアに憧れ、アフリカ各国の独立運動家がモデルにしたからだそう。あとエチオピア暦は９月から始まり、毎月30日に追加日が挿入されて1年が13ヶ月でできているそう！

エチオピア料理も、日本ではあまり認知度が高くないですが、アフリカの中で独自の発展を遂げており非常に興味深いです。
インドとの海洋交易が盛んだったせいで、世界最高クラスの料理と評価する人もいるほど、複雑なスパイス使いが特徴的。バルバレという、10種類ほどのスパイスを混ぜた伝統的な香辛料があって、複雑で魅惑あふれるエチオピア料理の味と香りの骨格となっています。ミシルワット（レンティル豆のシチュー）とか、風味豊かで凝縮された美味しさが素晴らしい。

今回は、中目黒のエチオピア料理店・クイーンシーバなどのメニューを参考にしながら、インジェラ（テフから作るパンケーキ）とドロワット（鶏肉とゆで卵のシチュー）、ミシルワットとシロワット（ひよこ豆のシチュー）、海老とベジタブルのクスクス、ゴメン風青菜炒めなどを作ってみました。

粘土色のようなテフの酸味あるパンケーキ・インジェラは「雑巾パン」とも言われ 笑、好みが分かれる食べ物ですが、テフの代わりに蕎麦粉で作ると違和感ない感じ。上に様々な料理をトッピングして食べるのがエチオピア流。
もちろん食後はエチオピアコーヒーで（砂糖ではなく塩を入れるのがエチオピア流）。新しい世界の味覚体験でしたが、今日も美味しくいただけました！