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日本のパスポートを持って、子どももいるのに、1年半フランス国内で不法滞在者だったわたしの経験「1」

もし今あなた、もしくはあなたの友達、家族、親戚、職場の同僚に、彼氏・彼女がフランス人だ!!と言う人がいる方、今後、結婚やパートナー関係をどうして行こうか、考えている人がいたら、是非、最後まで読んでみてください。

Photo by Sayuri Anada

この写真のころも、絶賛不法滞在中でした。

やっと、この題材に、手が進むような、気持ちの準備が出来たのかもしれません。そう、私、フランスの滞在許可が無いままに、約1年半をフランスですごしたのです。

とはいえ、現在、私と旦那さんは、一般的にみても、友人達、家族誰が聞いても、とても良好な関係だと思います。

何より、私自身、旦那さんの事を尊敬し、また今の暮らしの真ん中に連れてきてくれたのは、間違いなく彼です。本当にすごい!!

ただ、私がフランスで順風満帆に暮らしてきたか・・・と言われると、比較的ハードな経験をしてきました。

【このnoteを、最後まで読んで頂くと得られること】

  • もし、国際恋愛・国際結婚で悩んでいる方、ちょっとすっきりしたりします。(国が違えば状況も変わる、本当にそう思います。)
    自分が今しんどい場合、笑いながら読んで見て下さい。

  • また、フランス人のパートナーを、お持ちの方の基本的な滞在に関する基本情報と、注意して欲しいことがわかります。

注)今日のnoteはだだ長いです。見出しをつけているので、興味のあるかたのみ、続きをどうぞ。

不法滞在状態になった経緯

理由は単純に1つではなく、複数の要因が私の場合、とんでもなく悪い(ここでの悪いは、とんでもなく長い時間がかかったの意味)方向に働いていたな、と今振り返って思います。

でも、その中でも、一番の問題だったのは、「私が旅券パスポートのみ」でフランス国内に入国したことが悪かったことは、分かっています・・・

うーん。。悪かったというのは、やっぱり違うな・・・・

当時は、旅券で入って、滞在期間の3ヶ月の間に、「入籍手続き」「滞在許可申請」が出来ると、本当に思っていました。

実際に、私の渡仏の半年ほど前に、私の友人がイタリア人と結婚するのに、同様に旅券入国後、無事に手続きを済ませていたのです。

他のBlogなどでも、日本人×フランス人結婚とかで、検索すると、実際にそういう方もいたりします。

また、日本のフランス大使館に何度も電話をかけました。
子どもがいること、ポルトガル国籍だけど、フランスで暮らしている人と、多分結婚を前提に渡仏するけれど、ビザは必要か?と、聞きました。

下記にも書きますが、「多分」結婚前提。

何で?と思われるかもしれませんが、本当に確定仕切れない、パートナー関係の、お互いの大切にしたい思い、みたいなものがありました。

それも、今となっては、必要な選択だったと思いますが、許可無し滞在のリスクとなりました。

結果、大使館からは、「あなたが実際にどのようにフランスで滞在するのか、分からないと、ビザはだせないですし、子どもがいたら、基本的には、フランス国内で、滞在許可の申請が出来るはずです。また、ポルトガル国籍だということですが、フランスでお仕事もされているかたなら、大丈夫じゃないでしょうか?」と、返答をいただいた記憶があります。

自分の中でたくさんのネット検索、電話をかけて、確認をしましたが、今考えてみると、「自分の状況にあった答え」とは、なんだったのだろうか?

結果として、自分たちが行動したこと、それが、自分に合う方法だったというしかないな。と、今は思います。

1,旦那の国籍問題

私の旦那さんは、何度かここでも書いていますが、フランス生まれですが、ポルトガル人両親の元に生まれています。

フランスで生まれで、フランス育ち、だけど、彼のアイデンティティは「ポルトガル人」なんです。

詳しく話すと長くなりますが、フランスでの暮らしを選んでいるものの、彼は、「ポルトガル人」として生きる事を選んでいます。

フランスは例えば、2重国籍も問題の無い国ですが、彼は18歳の時に「フランスの国籍」を除籍しています。
(これが、後々、私たちにとっては、長い道のりとなりました。)

因みに、5人兄弟の4番目に産まれた彼、他の4人の兄弟達はみな、フランス国籍を所有しています。

何が問題!!?

現代、フランスはユーロ圏に加盟しています。

40年前と違って、フランスもポルトガルもユーロ圏の国として行き来するときにも、もちろんヨーロピアンはパスポートはいらない。

例えば、私の旦那さんの場合、ポルトガルのアイデンティティカードで就労も、免許も、医療も、家を買うなどの土地の売買も、フランス国籍の人々と全く変わらず、行う事が出来ていたのです。

彼は、今まで自分のアイデンティティに、何の問題も無く(実際本当に問題は無い)過ごせていたので、彼にとって初めての国際結婚・私の滞在許可の申請をする上でも、もちろん問題無く出来る!!と、思っていたのです。

2,行政処理がややこしく、こと、苦手な人が私のパートナーになった

もう、これは、笑うしかない。

本当に笑うしか無いのですが、ちょっと、注意して頂きたいのが、私が思うに、フランス人の多くが、フランスの手続き、行政、とても難しく、わかりにくいと思っていること、そして、「出来れば避けたい!!」と思っているのではないでしょうか・・・・苦笑

なんで、こんな事をいうかというと、「入籍手続き」と「滞在許可手続き」(は、全く別物なんですが、またその話は、後ほど)共に、もちろん私も初めての事で、分からないフランス語を翻訳機能を使ったとしても、中々理解しにくい・・・

だけど、フランスで、生まれ育ったフランス語ぺらぺらの彼、でも、県庁の役所の人が何を言っているのか、HPが何を説明しているのか、「分からない!!」といわれるのです。

きっと、嘘では無いのでしょうが、『人間、そんなややこしい、出来れば避けたい状態に挑むより、日々の仕事や、生活を支える為に優先的にすべきことがある!!』

と、何度か話をしながら、同じ事を言われながら、フランスに来て6ヶ月目を、入籍も・滞在許可も無いままに迎えたことを覚えています。

無邪気に顔ハメで3人笑ってますが、絶賛不法滞在中・・・
入籍の準備の為に、ストラスブーグの日本大使館に行かなくてはいけなかった日の一枚。
軽く、心はやけくそでした。

3,フランス人の結婚観

これを、どっぷり日本人の私が、知らない中で、「理解しよう!!」と、してしまったところが、また色々な時期を引き延ばした様に思います。

2017年旅先で出会って、言葉もほとんど通じないまま、日本・フランスの行き来を繰り返して、関係を詰めていった私たち。

出会って、比較的直ぐに、私が妊娠したこともあり、【ただのパートナー関係と言うよりも、結婚、夫婦になるという選択肢が直ぐに出てくるでしょ】と、いう風に周りからも言われたのですが・・・

皆さんもご存知かと思いますが、現代、多くのフランス人は結婚をせずに、パートナー関係のまま、子どもをもち、暮らしている家族は本当に多いです。

その、背景に、離婚するときに、必ず法廷裁判を開かなくてはいけなく、とても面倒だから・・・(そりゃそうだろうけど・・・)

別れることを大前提とした、パートナー関係が、公然と「恋愛・結婚」という観点の中にあるわけです。

私の旦那さんも、出会った当初、「結婚するという感覚は僕には分からない・・・」と、言っていたのです。

そして、私自身も、是が非でも結婚(紙の上での証明?)をしてください!!と、言ったことは無いのです。

今までに3人の子どもがいて、2人のパートナーと、婚姻関係を持たずに暮らし、お別れしている彼からすると、まぁ、分からなくはない発言。

子どもいるし、私、フランスでこれから暮らすんだけど・・・「結婚するの?しないの?」なんども、話した内容。拙い英語がここでも出てくる。

衝撃的だったのは、滞在から7か月たった、2018年の12月。

私「もう一度確認するけど、入籍どうするの??」

旦那「結婚本当にしても、大丈夫?君はそれがいいの?僕はいいけど、君が決まっているなら、手続きしよう」

私「衝撃!!!!!いや、結構まえから、いってますやん。
ずっと。あなたに何回か催促もしましたよね?」苦笑

4,やっと動き出した入籍手続き。

と、その前に2018年5月に私がフランスについてから、2018年12月までの、行政上の手続きとは・・・

  • 入国後比較的直ぐに、Jura県の県庁所在地に行く。
    (パスポートと、旦那のアイデンティティーをみせて、パスポートの旅券だけの状態に、まず、追い返される・・・汗)

  • フランスの日本大使館に連絡、あなたの状態だと、一度日本に帰国して、東京のフランス大使館で、家族ビザをとる必要があると思います。
    (えー、ビザ出されへんって、いわれたでー)

  • 再び、入籍をすること、もちろん子どもがいることを伝えて、県庁へ向かう。
    (担当者が変わり、許可書の申請は可能だけど、先に、入籍してきてください、それと、あなたのアイデンティティカードでは無理ですよ??!

こんな、何の進歩もない、というか、比較的、後戻りするような発言をされていた日々で、気づけば滞在期間の3ヶ月は、一瞬で過ぎ、7ヶ月目を迎えた時の、旦那さんのIDが使えない事実の発覚!!!

マジで、一瞬、顔が青ざめてました。

そして、このあたりから、折に触れて、「ごめん」と、言われることが増えたのも事実。

結果、「滞在許可に関しては」=「入籍をすること」「彼がフランス国籍を再取得すること」これが条件に入ってしまったのです。


ものすごく、長くなりましたが、まず、はじめの6ヶ月間で、私の身におこったことを、書き出してみました。

ここからは、また長くなりますが、「一般」の流れを書きますね。

フランスでの入籍の一般的なながれはこうだった

入籍に必要なもの(私記憶)
・日本人の戸籍謄本(数枚用意して置いた方がいいですが、一枚はアポスティユといわれる公証を東京の決まった事務所で発行してくれるので、持っておいた方がベター):全てはフランス認定の翻訳が必要。

・初婚証明、出生証明(フランスには一般的に出生証明が存在しますが、日本は現在出生した時の証明は30年以上経っていると、母子手帳の各自保管などになり、効力はない)に値する、戸籍の歴史を辿れる証明書があります。

・パスポート

3ヶ月以内の、住所証明(これは、自分の住所と名前の入った、公共料金の支払い証明や、電話料金の支払い証明):フランスでは、この証明を折に触れて提示させられるので、旦那さんは、自分の携帯しはらい名義に、私の名前をいれて、準備をしてくれていました。
※ここ重要です。

旦那さんは、出生証明・パスポート・住所証明でOK
そして、ややこしいことに、私の滞在許可を取る為には使用出来ない彼のIDは、結婚にはなんの問題も無かったのです。

そして、これらの書類を、フランスの日本大使館(フランスは県の管轄大使館が存在するので、住む地域で自分がどこの大使館に行かなくてはいけないのか、確認してください。)にいき、公証をもらわなくてはいけない!!

現在は、大使館から片道2時間以上の、遠方住まいは、引き取りは必ず出向かなくてはいけないが、申し込みは郵送でも受け付けてくれます。

必要書類が揃ったら、居住地の役所に、入籍手続きの予約を入れる。
※これがまた、大変だった!!

田舎暮らしの時間的落とし穴、待つは3ヶ月単位でも当り前!!

多分、この一般的な入籍の流れを、フランスの中でも、大きな都市に住んでいるのであれば、もっと、本当に話は早かったと、思います。

住まいの近所に、大使館があったり、大きな都市の役場は、人も多いですが、毎日あいています。

ただ、世帯数、数十世帯の、田舎の村で、「初めての日本人と、ポルトガル人の入籍」を受け入れる事になった村役場・・・

しかも、私の住む「村」、金曜の昼から数時間しか、役場があかないのです。そんなことある???ですが、もし、一枚書類が間違っていたら、一週間待たなきゃいけない・・・

時間がどんどん、奪われます。

そして、村役場で受け取ってもらった、全ての書類は、まさかの日本のフランス大使館に送られ、確認されると・・・

ここでまた、平気で一ヶ月が過ぎたりします。

こんな日々を過ごし、折に触れて、きつかったり、吐きそうだったり、心折れたりしながら、でも結果今がある!!!

今日も、私は、元気にフランスの田舎で過ごしています。


もし、今あなたや、あなたの大切な方が、私と同じように悩んでいるなら、お声かけください。

私が、自分自身のモデルケースがなかったこと、そして、素晴らしくマイペースな旦那さんを、見つけたこと(ディスっているわけではなく、リアルです。)

この環境のなかで、通常ならあり得ない「不法滞在状態でフランス暮らしを1年半」しました。

できれば、こんな状況は作りたくないし、普通はならないと思います。

ただ、この状況下で、「気持ちを理解してくれる人が正直いなかった。」「気軽に相談できる場所がなかった。」

それは、私にとっては、壁でもあり、試練でした。

そんな時に、「問題を解決すること」は、あなた自身かもしれませんが、そこに向かう気持ちや、今何に悩んでいるのかの、「自分の本音」を共有できると、解決する事や、気持ちが楽になることが、あるのでは無いかと思いました。

なので、もし今あなた、もしくはあなたの友達、家族、親戚、職場の同僚に、彼氏・彼女がフランス人だ!!と言う人がいる方、今後、結婚やパートナー関係をどうして行こうか、考えている人がいたら、私にお声をかけてください。

なにか、お役にたてることが、必ずあるはずです。

もし、急ぎでメッセージがあるかたは、Line公式に登録→ダイレクトメッセージをください。

基本の配信は、こんな形で行っていますが、もし、本当にお急ぎのかたは、直接メッセージください。

私自身は、「自分の中にため込まずに、吐き出す方法を知っていた、実践出来た。」それでも、正直、しんどい時期はありました。

方法を知ると、変わる事もあります。

1人で悩まずに、ぜひ、お声かけください。

パートナーとの人間関係も一緒で、色々手続きや、状況が進まないと、コミュニケーションにまで響くことがあります。

まず、吐き出してください。

あなたも、わたしにとっても、心地よい毎日になります様に。
フランスの小さな田舎の村から、愛を込めて。


サポート頂いたお金は全て今後改築予定の築200年の古民家改装費に使わせて頂きます♡みんなが心地よく過ごせる場所を作りたい!!