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自分でできる幸せを知るために

重度知的障害がある息子たちは身辺自立が完全ではありません。


身辺自立とは

自分の身の回りのことを自分で行うことを指す。着替えや食事、排泄、入浴、歯磨き、身だしなみの整え方、衛生の保ち方など、日常生活に必要な技能を身につけることです。


自分の事は自分で

私は全てを代わりにやってあげるわけではありません。できそうなことは自分でできるよう、その時々に応じて練習を重ねてきました。完璧を求めるのではなく、「自分のことは自分で」。できない部分だけを手伝うスタイルを心がけています。


小さな自信の芽

特に忙しい朝には、その姿勢が崩れることがあります。息子たちがうまくいかないところに、確認が不十分なまま声をかけてしまうことがあります。それが、せっかく彼らが自分でできるようになってきたことを台無しにしてしまうことに繋がっていったりします。余計な一言が、彼らの小さな自信の芽をしおれさせてしまう瞬間です。


ハードルは高い

できないことがあっても、あえて声をかけずに見守る姿勢で、考える力をつけてもらうことが大切です。

今日の予定を自分で確認し、自ら荷物を準備し、洋服を選び、身だしなみを整える。それは私たちにとっては当たり前のことかもしれませんが、彼らにとっては大きな挑戦で、高いハードルでもあります。


自分でできる幸せ

私は彼らの力を信じ、彼らを育ててきました。少しずつでも、自分でできることを増やすこと。そして、「自分でできる幸せ」を知ってほしい。彼らの自信を育む何よりの糧になるはずだから。


朝の挑戦

忙しい朝、つい声をかけすぎてしまい、反省しました。そしてまた明日の朝、新たに挑みます。ゆっくりとした振る舞いを装いながら、彼らが自分でできる瞬間を静かに見守ることを心に決めて。

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