やる気を育てることは生活が豊かになっていく
重度知的障害がある息子の小さなやる気の芽を育てることは、私にとって日々の楽しみです。
まず大事なのは、
出来ないことをできるまでがんばらせるをしないこと
いつの間にかできるようになった
「小さなできた」を見逃さないことが鍵です。
その小さな成功を一緒に喜び、その積み重ねが息子自身の自信となるようサポートしています。
例えば、
○家事の一つを最後の一つだけ任せてできた!と一緒に大喜びする。(彼が興味あることに限ります)
○兄たちの行動を実況中継
視界に入れることで「次の目標」をなんとなく意識しちゃうようにする。
少し難しいことにも一緒に挑戦し、息子の心を揺さぶる瞬間を作ります。
小さな小さな自信の芽はあっという間に枯れてしまうので心が動くところを大切にします。
そしてある日、彼が突然「僕がやってみる!」(話さないので手をあげてアピールしてきたら)と言ったら、成功でも失敗でも構いません。その挑戦を全力でサポートします。
もし失敗しても、
「助けてって言えたらそれでいいんだよ」
と声をかけ、一緒に成功に導く。やってみようが大切。
失敗しても「またやってみたくなったら、挑戦してみようね。失敗は全然大丈夫だから、少しずつでいいんだよ」と励まし、次への希望を育てます。
こうした「やる気の種」を生活の中で蒔き続けることで、息子の中には小さな芽が次々と育っていきます。「どうせ私がやった方が早いから」と手を出すのは簡単ですが、息子が自分でできるようになれば、私自身もずっと楽になります。ひとりで頑張り続けなくていいから。
そして何より、
「できたよ!」
と息子の嬉しそうな顔を見るのが、私の喜びです。
安心できる場所(失敗OKな場所)で
小さな挑戦を積み重ねて育つやる気。
それが、彼にとっても私にとっても、これからの生活を豊かにする力になっていきます。