【Story of Life 私の人生】 第32話:小学校卒業
こんにちは、木原啓子です。
Story of Life 私の人生
前回は、 第31話:辛い別れ をお送りしました。
今日は、小学生時代の最終話、3学期から卒業までのお話をしようと思います。
お正月が終わると3学期がスタート。
アップダウンの落差が激しかった6年間の小学校生活も、正味2ヶ月半を残すのみとなりました。
1月からは、卒業文集と、卒業アルバムの作成がスタート。
文集の方は、まず各自作文を書いて、先生に少し添削してもらって提出。
自分の書いた文字が、そのまま文集に印刷されると聞いたので、かなり緊張して、丁寧に書いたことを覚えています(笑)
そこからは、文集委員会の出番です。
まずは、自分のクラスの分の取りまとめから始まり、次は学年全体へ。
表紙をどうするか、挿絵はどうするかなど、本当に頑張ってくれました。
また、卒業アルバム委員会も、1年生からの思い出の写真を、偏ることなく、満遍なく選ばなくてはならなくて、しかも枚数が決まっており…本当に苦労していました。
どちらも、2月半ばには印刷会社に引き渡す必要があったので、2つの委員会メンバー達は、毎日遅くまで学校に残り、頑張っていました。
私の通っていた学校は、卒業生が「オペレッタ形式」の歌を、卒業式で披露することが伝統となっていました。
2月に入ると、その歌の練習がスタート。
全員で歌うパート、クラス毎で歌うパートが決められ、また160人全員が、ひとり最低1つのセリフを与えられました。
1曲が30分以上かかる大作!
しかも「小さいオペラ」のようなものなので、流れがとても重要で、自分のセリフのタイミングがズレたり、忘れたりすると、学年全員から「罵倒」されることになり(汗)
ある意味、鼓笛隊の何倍も緊張しました。
もう「全体練習あるのみ」だったので、授業中に決められた全体練習だけでは無理!
ということで、この時も学級委員会で「毎日放課後1時間、全体練習をする」ということが決まり、音楽の先生の指導の元、1ヶ月半練習が続きました。
文集委員と、アルバム委員は、歌の練習が終わってから作業してたので、本当に大変だっただろうなと思います。
そんな日々を送っている時に、ちょっとした「どんでん返し」が起こりました。
先生の家から引越した我が家の住所は、通っている小学校の学区ではありませんでしたが、道1本隔てただけだったことで、残り2年だし、あえて転校する必要は無いということになり、2年間越境通学させてもらっていました。
ということは、中学校は他の同級生と別の学区になる訳です。
六年生の2学期が終わるまでに「越境して他の同級生と同じ学校に通う」か「越境せずに学区内の中学校に行くか」の選択を迫られました。
みんなが行く予定の中学校は、家から徒歩45分位のところ。
一方で、学区内の中学校は、家から徒歩15分程度。
みんなと離れるのは寂しいけど「通学に徒歩45分はさすがに遠すぎる」ということで、指定学区の中学校に行くことに決めていました。
が、2月中旬に、区の教育委員会が驚くような決定をしたのです!
みんなが行くはずの中学校には、私の通っていた小学校と、もう一つの小学校が同じ学区になっていて、かなりのマンモス校。
私たちの同級生と、もう一つの学校の生徒を合わせると、教室が足りないということが判明したのです。
一方、私が行くはずの中学校は、1つの小学校のみが学区の対象でした。
しかも区内でも有名な「進学校」だったので、半分以上の生徒は国立や私立の中学校に行ってしまう。
学校の規模はほぼ同じなのに、生徒数のバランスがかなり違うことが大問題になり…
片方は受入れが出来ず、片方は廃校寸前という状態。
ということで、私の通っていた小学校の学区を変更することで、2つの中学校の生徒数のバランスが取るということになり、急遽学区変更が行われたのです。
正直なところ、3学期に入った時から、私だけ「お別れモード」に入っていたから、この急な決定にみんなビックリでした。
逆に、お兄ちゃんやお姉ちゃんが、既に元の学区の中学校に通っている数人だけは、「2つの学校に親が関わることになるとかなり大変だ」ということで、越境でお兄ちゃん・お姉ちゃんと同じ中学校に入学することになりました。
「見送られる」はずだったのに、逆に「見送る」ことになり、何だかおかしな気分でした。
小学校生活も本当に最後となる3月になると、卒業式のオペラッタの練習に、卒業証書授与の練習が始まり、オペラッタ以外の歌(蛍の光や仰げば尊しなど)の練習が始まり、だんだん「卒業するんだな」という実感が湧いてきたことを覚えています。
そして卒業式の日。
五年生と父兄に見守られ、校長先生から卒業証書を授与され、無事にオペラッタも歌い上げました。
教室で、卒業アルバムと、卒業文集が配られ、みんなで2つの委員会メンバーに感謝しました。どちらも素晴らしい出来栄えでした。
その後は、学年全員が集合し、体育館で父兄も入って謝恩会が行われました。
学校が離れてしまう同級生たちとのお別れ会になり、各自のサイン帳にメッセージを書きながら、おやつを一緒に食べました。
今なら、みんなで写メを沢山撮って、LINEで送るのかな(笑)
紆余曲折の小学校時代は、これで幕を閉じました。
オレンジのランドセルとも、遂にお別れです。
ほぼ半世紀前のことを思い出してみて、改めて色々あったなと感無量です。
ブログに書き記す前は、辛い記憶ばかり思い出していたけど、実は楽しいことも結構あったなと。
様々な経験が、今の私のベースを作っているのですね(笑)
〜続く
これで小学生時代のお話は完結です。
次回からは、中学生時代編をスタート、第33話:中学校入学直前 〜 入学準備編 に続きます。
私の人生ストーリは、まだまだ続いていきますが、これからも過去としっかり向き合って行こうと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう♪
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