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「純米酒しか飲まない会」と銘打ったWebサイト

を創ったのです。1999年に。当時、Webサイトを公開するなんていうのが、まだまだ一般的ではなかった頃に、エンジニアのキャリアのスタートの頃にHTMLの勉強も兼ねて。

多分に、漫画「美味しんぼ」の影響を受けた、というか、以下の 54巻 の主張を私なりに再構築して、若気の至りの表現を付け足したような乱文である。今読み返すと恥ずかしくもあるが、時を経てもそれほど的外れでもないな、とも感じる。

この美味しんぼの主張に関しては、様々な意見が表明されており、概ね賛同するところである。当時に参照している資料が古すぎたり、過剰に大手酒造会社を批判していたり。

他にもいくらでもありそうだが、いろいろ指摘をしている。

ただ、当方が譲らない点は、やはり「純米」である事だったりする。それを他人に押し付ける気は毛頭ないが、以下2点が主だった理由である。

  • 【嗜好】どうしても、添加したアルコールの匂いが浮いて鼻についてしまう。スッキリした味わいに出来る云々、という以前の問題であり、私自身の嗜好として日本酒に求めている、醸造由来の酒の中でアルコールがしっかり調和した状態として官能出来ない事。これは、最後に別に蒸留アルコールを加えるのだから免れようがない。

  • 【造り手の覚悟】アルコールの添加という手法が、造り手の甘えを生む”可能性がある”と思う事。乱暴に言うと「ちょっとキレが悪く重い酒になったら、アルコールで調整すればいいや」という気持ちで造りに臨めてしまえる、と言う感じである。純米で美味しい酒を造れる蔵が、違うベクトルの酒類を開発したい、というのは理解する。しかし、綺麗な酒質をアルコール添加でしか造れないという主張は、発酵の何たるかを追求し切っていないのではないかと考える。何故ならば、純米でスッキリとした酒質の酒をつくる蔵はいくらでもあるからである。

そんなこんなで、Webサイトつくった当初の、「経験不足」による稚拙な主張を、その後の飲酒経験や時代の変遷を経た今、冷静な主張に再構成したり最近の情勢や主張への意見を、このマガジンのコンテンツとしていくつもりである。


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