リゾット 〜 イタリアはお米の国でもあったな - レシピあり -
皆さん、ご家庭でリゾットを日常的につくるだろうか?我が家は(あるいは私は)頻繁につくる。
極東アジアにて、他のアジア・エリアとは少し異なる炊き方が進歩、米の品種もそれに沿って改良/進化してきた瑞穂の国としては、わざわざ洋風に米を調理する必然性もないでしょ、という感じかもしれない。実際、これだけ洋食化、というより洋食とのハイブリッドが進んだ日本でも、リゾットが家庭の食卓にのぼるのは非常にまれなのではないかと想像する。
しかししかし、さすが、米については譲らないこだわりの国。国産のリゾット用品種、なんてのもたくさんあるらしい。「大地のほし」「そらゆき」「ななつぼし」「里山のつぶ」「天のつぶ」など。
研究とかもしてるわけですよ。「和みリゾット」だそう。イタリア米「カルナローリ」への対抗、というか ”高価なうえ、稲が倒れやすく収量が多くない”という課題を解決したい、という事のようだ。
【あふラボ イタリア料理店で需要拡大 リゾット専用の国産米「和(なご)みリゾット」誕生】農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1601/mf_topics01.html
さて、私がよくつくるリゾットは、「キノコのリゾット」と「かぼちゃのリゾット」だ。
ご存じの通り、リゾットは、パスタのごとく「アルデンテ」に仕上げる。つまり、日本人にとっては「芯の残ったご飯」のような印象になり、敬遠される理由のひとつなのかもしれない。ただ、慣れると、うっかり芯のなくなったリゾットをつくってしまうと非常に物足りなく感じるようになる。
パスタやピッツァの国とステレオタイプに思われがちなイタリアも、北部では米を多く食べるとか。どちらかというとパスタは南の方の食文化であると。
同じような緯度にあり、よく米を食べる文化圏というのは、シンプルな味付けの料理が多い事などと併せて、私のイタリア料理好きの一因であるようにも思う。
さて、リゾットだが、もうひとつ私がよくつくる理由がある。それは、「米を炊いてなくても、10~15分でつくれる」ということである。あれこれ凝り出すとダメだが、上記2つ挙げた例などは、ほんとにサッとつくれる。
あ~、米食いてーけど、炊いてねえや
という時、もちろん蕎麦やうどんや素麺でも良いのだが、是非、気後れなく作ってみて欲しい料理である。
★リゾットの基本材料
・ニンニク
・玉ねぎ
・オリーブオイル
・スープ(野菜ストックでも、鳥のストックでも、何でも)
・米
ぶっちゃけ、日本の炊飯で例えれば「白飯」、うどんだったら「素うどん」に当たるモノをつくるのは、これだけあればOKである。あとは、基本好きな物を入れればよい。
当方の「朴訥とした説明」はない、静止画&字幕ベースの動画を参考までに。烏賊入りで少し贅沢だが、作り方はなんてことはない。動画中にも出て来るが、コツは「熱々スープを使う事」。その辺守れば、日本の短粒種( 参考リンク )でも全然大丈夫である。
イタリアンばっかりつくる義和としては、「今日は小麦な気分じゃないな~、でも和食な気分でもないな~」と言う時、まず思う浮かぶモノはリゾットなのである。
前回[コラム③]では、”次はパスタに戻るかな。”と言っておきながら、リゾットの話で通してしまった。 次回は、パスタなネタに戻る(はず)。