妊娠
インドでの結婚式のあと数日は夫の実家に滞在し、帰国したのが3/7。夫の実家では二人とも完全禁酒していたので「コルカタ着いたら飲むぞ〜!空港で絶対乾杯するぞ〜!」と毎日わくわくしていたのに、なぜだかどういうわけだか、ようやくコルカタに到着してもそこまで飲む気になれず、控えめにビールの小瓶を飲んで終了。無事関空に着いたあと、京都に帰る「はるか」の車内で、久しぶりのサントリーハイボールを二人でぷしゅっとして「いや〜無事に終わって帰って来れてよかったなぁ!!」とホッとして乾杯して一缶飲んでから、これまた何となくお酒に手が伸びない日が続いた。物理的に考えたら、ひょっとしたら妊娠していることもあり得るかもしれない…しかしまぁ年齢を考えたらもう40近いし、そんな簡単には、ねぇ。出来ない出来ないきっと…しかし…と、何かを感じ取っていたのか、あるいは年齢的に僅かであっても物理的な可能性を考慮してか、幾分の疑惑の念を抱きつつ、怒涛の引越しや内祝いの手配などしばらく忙しい日々を過ごした。全てが落ち着いたら、そして帰国後初生理が来たら、まずは夫と打ち上げして浴びるほど呑むぞ!!と意気込んでいた。そしたら。
生理予定日の一週間前に極微量の出血が2日ほど続いた。これは…これはひょっとすると着床のサインてやつ?まさか。でもあり得ない話じゃないよなぁ。えええー??
ということで、引っ越したての近所の産婦人科を検索して、綺麗そうで設備整ってそうで土曜に予約が出来るところを3月末に予約して念のために備えた。
予定日に生理は来なかった。やはり、と思った。予約日は約一週間後の土曜だから、本当に妊娠していたらちゃんと診断してもらえるだろうと思った。診察前日までやはり生理はなかったので、試しに検査薬でチェックしてみたら、即、はっきりとくっきりと線が出た。検査の棒がビカビカと発光している気がした。「アンタ、紛れもなく妊娠してるよ!!」と叫んでいるような感じすらした。夫と「ひょえ〜!!」と叫びあった。だけど、子宮外妊娠とか、色々と可能性はあるから、産婦人科で見てもらうまではグレーな気持ちをキープしておこうとした。
翌日、人生で初めて産婦人科にいったら、白昼いきなり椅子に乗ってウイーンと180度近く開脚状態になり、内側をバーンと見られた。「これが胎嚢です。たしかに妊娠されていますよ。」と、エコー画像を見せてもらった。お腹に誰かが住みつき始めている、すでに!!!
受診が終わって夫にLINEし、病院を出てすぐに母に路上で電話した。耳がかなり遠くなった母、しかも全くこのようなことは想像していなかったからだと思うけど、全く聞き取れなくて「は???なんて???」と何度も訊かれ「妊娠!に・ん・し・ん!妊娠しましたー!!!」と路上で10回くらい大声で叫んでしまった。
こんな感じで人生初の妊娠生活が始まった。
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