見出し画像

生理の基本知識と生理痛の改善方法

生理の基礎知識と生理痛の改善方法

生理について、今、改めて勉強しよう

女性には長いお付き合いになる「生理」。特に「生理痛」に悩まされる女性にはとても大きな負担になっているでしょう。また「生理痛」は、年齢・生活リズム・体調・妊娠出産など女性のライフサイクルの中で様々な変化を見せます。
女性の体調を知るためにも大切な「生理」について、今、改めて勉強してみましょう。


生理のしくみ


生理は女性ホルモンの変化によって起こります。まずは、複雑な女性ホルモンとそれに伴う女性の体の変化についてみていきましょう。

生理ホルモン

卵が育つ期間
卵巣の中の卵子が、少しづつ成熟し十分に育つと成熟卵胞となります。成熟卵胞となると、排卵するために、卵胞ホルモンのエストロゲンが一気に放出されます。そして、排卵します。

体が妊娠に適用しようとする時期
排卵が終わると、黄体ホルモン(プロゲステロン)が増え出します。プロゲステロンは、簡単に言うと、妊娠に適用しようとするホルモンです。そのため、子宮内膜はより分厚くなり、食欲が増したり、浮腫みやすくなったり(水分を保有するため)、眠気が強くなったりします。

月経
ここで妊娠しなければ、プロゲステロの量が減り、月経が起こります。

生理痛の原因

プロスタグランジンイメージ

プロスタグランジン
月経の際に、子宮は経血を外に押し出すために、収縮します。この収縮させる成分がプロスタグランジンといいます。このプロスタグランジンの分泌が多いと、陣痛のような下腹部痛や腰の痛みの原因となります。

プロスタグランジンを減らすには
プロスタグランジンの分泌量は個人によって異なります。また、月経には必ず必要なもなので、食事などで減少させる方法はないでしょう。しかし、軽減させる方法はあります。プロスタグランジンは血管を収縮させる効果があります。そのため、プロスタグランジンが子宮内にとどまってしまい、痛みが続くことも。身体を温め血流を良くするといいでしょう。
それでも痛い時は無理をせず、痛み止めを服用しましょう。

四球校

子宮の出口が狭い年齢が若かったり、出産をしていない女性の場合は子宮の出口が狭く、経血が流れずらくその時に痛みを感じることも。出産を経験すると子宮の出口が広くなるため、痛みが軽減されることも。

画像4

精神的・身体的ストレスストレスは自律神経のバランスを悪くします。血行が悪くなり痛みを強めます。そのほか、体温調節機能の働きも弱くなるため、冷えが起こりやすくなります。なるべくストレスのない生活を心がけましょう。

年齢ごとの生理の変化と女性の病気

初潮〜20代

月経が始まり最初の頃は周期も不安定で2〜3ヶ月ほど、月経がこないことも珍しくありません。思春期後半になると卵巣の機能も成熟してくるので徐々に月経の周期は安定していきます。この時はまだ女性の病気にかかるリスクは低いと言われています。

20代〜30代


20代〜30代になると、性成熟期と言われ、妊娠・出産に適した時期になると言われています。この時は月経周期も安定するのですが、それと同時に常に女性ホルモンに振り回される時期でもあります。このホルモンが活発な時期には、子宮筋腫・卵巣嚢腫・子宮頸がんなどに気をつけなければいけません。特に子宮頸がん検診は、国のサポートもあります。対象の年齢ですと無料で受けることもできるので、ぜひ定期的な検診をしましょう。大阪市の場合20歳以上になる女性市民に2年に1回、1回400円で受信することができます。大阪市の子宮頸がん検診はこちらからご確認ください。
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000008503.html
※詳しい内容は地方自治体により異なります。ご確認くださいませ。

30~40代


30代になると少しづつ女性ホルモンの分泌が低下し、月経周期が短くなったり、量が少なくなったりする人が多いようです。この年齢から、乳がんのリスクが上がってきます。乳がん検診には2種類あり、超音波とマンモグラフィーがあります。まずは超音波検査を受けましょう。こちらも、国のサポートがあります。対象年齢ですと無料で受けることもできるので、ぜひ定期的な検診をしましょう。大阪市の場合30歳以上になる女性市民に1年に1回、1回1,000円で検診することができます。大阪市の乳がん検診はこちらからご確認ください。
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000008503.html
※詳しい内容は地方自治体により異なります。ご確認くださいませ。

40代〜


40代半ばごろから更年期に入ると、頻発月経や月経不順を繰り返すようになり、月経回数が減っていき閉経します。40代も乳がんのリスクが30代よりさらに上がります。マンモグラフィー検査を受けるようにしましょう。こちらも、国のサポートがあります。対象年齢ですと無料で受けることもできるので、ぜひ定期的な検診をしましょう。大阪市の場合40歳以上になる女性市民に2年に1回、1回1,500円で検診することができます。大阪市の乳がん検診はこちらからご確認ください。
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000008503.html
※詳しい内容は地方自治体により異なります。ご確認くださいませ。


まとめ


生理痛を引き起こす原因は主に、子宮を収縮させる物質プロスタグランジンです。この量には個人差があります。女性にとって長いおつきあいになる生理。無理に我慢せずに、鎮痛剤などを服用し、「上手なおつきあい」をしていきましょう。しかし、あまりにも痛い場合は、女性特有の病気が隠れている場合もあります。少しでも気になることがあれば、婦人科を受診し、先生に相談しましょう。子宮頸がんや乳がんの検査を定期的に受けることも、大切な身体を守るために必要不可欠です。国の補助(チケット)などを利用し賢く受診しましょう。


いいなと思ったら応援しよう!