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プロフィールは出会いたい人へのラブレター

ラブレターを書いたことは、ありますか?

好きでたまらなくて、近づきたくて。
自分を知ってもらいたくて、できればお話したくて、会いたい…。

プロフィールは同様のものだと思っています。彼氏(彼女)募集っていう張り紙などとは違い、その相手を思い浮かべながら、自分のことを伝え、気持ちの交感を願うもの。構成としてはこんな感じでしょうか。

あなたのこんなところが好きな私はこんな人間です。
よかったら会ってください。お話したいです。
こんなお付き合いをしたいです。


面識のある人であるかどうかで「私はこんな人間です」の中身は変わると思いますが、いずれにしても、そのあなたにフィットする(と考える)私を表現して、自分を知ってもらおうとしますよね。

→プロフィールも同様で、提供する目的、相手に応じて作成します。「3年前のものを使いまわしている」なんて仰る方がたまにいますが、ラブレターの使いまわしってしないでしょう笑
例えばこんなふうに、相手のことを思い浮かべて自分のことを書いてみるとどうでしょう?

例)
a.サッカー好きでアウトドアが好きな相手→私もフットサルやってます!

b.ピアノが弾くのが趣味で音楽鑑賞が好きな相手→ピアノは子どもの頃していたけど今は弾けません。今は、ピアノの横で朗読イベントをしたりしてます!

c.料理好きな相手→私も料理好き!と言いたいけど実は苦手。でも美味しく食べるのは得意!


「なんと!探していたのはあなたのような人だ!」と、書かれていた内容がズバリその人の求めているものに合っていれば、いきなり返信が来ちゃうでしょう。連絡先はどこだ⁉書いてない!探してでも連絡をしてすぐにでも会いたい!っていうハッピーな「次」に繋がるでしょう。ここまでではないにしても「あれ?自分と趣味が近いな、面白いことに興味を持っているな、面白いことに興味持っているな」なんて気にかけてもらえれば、それなりの「次」に進めるのではないでしょうか。残念なのは「ふぅーん、そうなんだ。へぇ、凄いね。(以上)」っていう場合。いわゆる箸にも棒にもかからないっていうものですね。


では、プロフィールに話を戻して、読み手に「あなただ!」と思ってもらうにはどうしたらいいかということです。

①彼を知り己を知れば百戦殆からず

「孫子・謀攻編」からの格言ですね。プロフィールやラブレターの先の相手は「敵」ではありませんが、狙いたいターゲットであるには違いありません。相手をしっかり知って把握して自分のことをよく認識したうえで向かえば負けない、そんなふうに理解します。

ここで一番難しいのが「自分を知る」ということだと思っています。容易なようで、とても難しいです。まず、自分で自分の全体像はつかめないということ。経験や内省によって、私はこういう人間だという自己認識を持ってはいても、社会的に存在する自分の言動が周囲に与える影響、そしてそこからのフィードバックは、自分とは違う価値観で認識された自分のことであり、これらどちらもが自分であると言えるからです。

そのために未来型プロフィールでは、課題シートを使った対話型でのワークショップで、その「自分を知る」を深めていきます。ここで声を大にして言いたいのは、自分を探すのではなく、自分を掘り起こすということ。掘っていけば、あなたならではの核ともいえる金塊を見つけることができると考えているからです。

②相手を動かすフックを意識する

プロフィールの読み手が「え?何それ?」「お!これだ」と思うような心が動くフックを仕込みます。このフックにもいくつか手法がありますが、まずは親近感を伝える一例をご紹介します。先ほどのラブレターの事例のb.では、ピアノを弾くのが趣味で音楽鑑賞が好きな相手に対して、「ステキですね」「聴いてみたいです」といった感想的なものではなく、今はピアノは今は弾けないが、ピアノの横で朗読イベントをしている!と表現しています。ピアノという同じ共通ワードを重ねながら、とはいえ今は弾けない、でも一緒にできそうなことがあるという提案型の表現になっています。

プロフィールにおいても、読み手を意識して、相手が聞いてみたいと思うだろう内容で表現します。同様の業界、情報、関心を表現する言葉を仕込み、言葉でのアンテナを立てます。①で見立てた読み手であれは、きっとそのアンテナに反応してあなたとの「次」が始まるはずです。


③人間としてのチャーミングさを盛り込む

これ、結構大事にしています。「私、こんな人間です」ってポジティブないいことばかり書いてあると、そんな一面だけで人ってわからないなぁと逆に薄っぺらく見えてしまう私は疑い深いでしょうか笑

チャーミングさとは、その人を印象付けているものとのギャップの中にあると思っています。「しっかり者の上司が、実は料理が下手でいつも目玉焼きを焦がしている」「人見知りで声も小さくて内向的過ぎると言われているが、唯一のアウトドアの趣味はジェットコースタに乗ること」とか。見えているその人以外の横顔が見えると、その人がグッと立体的に見えてきませんか。上のラブレターのc.の例は、そんなことを反映しています。

④これからのおつきあいにはこれからのことを書こう

もう一度ラブレターに話を戻しますが、ラブレターで過去の相手とうまくいった話とか、過去に言った映画の話をしたりはしませんよね。あなたとこんなことを一緒にしたい、という思いで今から先にある「未来」について、「ともに」やろうという提案をしますよね。
プロフィールも同様です。「これを読むあなたとこういうことをしていきたいのだ」ということが表現されていることにより、対象に関心、関連のある人との「次」が始まるのです。


あなたのプロフィールの目的は何ですか?
どんな人に読む想定ですか?

さて、どんなあなたを表現していきましょうか?



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