【レポ】三味線おやこ教室
三味線。
私にとって、そんなに身近とは言えない楽器💦
ウクレレ、ギターはちょっとやってみたことありますが、
左手で弦を押さえるのが苦手でした。
三味線も同じ感じかなぁ・・・と思いつつも、
音楽が好きなので、そして新しいものが好きなので!
三味線おやこ教室 に参加してきました。
おやこ教室なので、こどもたちと保護者の方が参加します。
保護者の方はこどもがちゃんとできてるか気になっちゃうけど、自分のことに集中して、お子さんは先生に任せましょうというお話もありました。
つい、子どものこと気になっちゃうんですよね。でも、この教室では保護者の方も習う側として楽しんでほしいという教室です。
はじめに
三味線の歴史から教えていただきます。
室町時代、沖縄から堺に伝わったとされています。その後色々な改良が加えられました。
そういえば、沖縄には三線という楽器がありますね。これが伝わったのかな。
(沖縄の音楽はポップスにも取り入れられてるし、意外と親近感ありますね。)
三味線にも種類がたくさんあります。
大きくは3つ。
棹の太さで細棹、中棹、太棹。
伴奏的に使われるもの、歌の合いの手的に使われるものなど。
中国の胡弓、二胡も形状的には三味線に似ています。
ここで先生の模範演奏。
動画ありのページはこちら↓
次に、三味線の特徴について教わります。
三つ折棹といって、棹が3つに分かれるようになっています。もちろん一本の棹もありますが、3つに分かれることで、持ち運びや修理がしやすくなります。
棹の中に金属が入っています。金色の金属が入っているので、金棹と呼ばれるそうです。そのほか、銀棹、並棹(何も入っていない)があるそうです。
また、胴の内側には、波形の彫刻がされています。音響効果を高めるそうです。実際に触らせていただきました。
胴の中の写真↓・・・うまく撮れなかった😢
触ってみると、細かい洗濯板のような、すり鉢のような彫刻がありました。
こうして構造を理解し、次は糸の説明です。
手前から、1の糸、2の糸、3の糸。1の糸が一番低い音がでます。
調子の合わせ方も色々ありますが、今回使ったのは二上りの調子。
ドーソード
さらに文化譜(楽譜)の読み方を教えてもらいました。
棹に1~19までの感所(ツボ)があり、そこを爪で押さえ音を作ります。今回演奏するのは「さくら さくら」。4,6,5を主に使います。
初めての演奏なので、棹にはツボの位置がわかるよう、印が貼ってありますが、本当は、この印に頼らない。「音は耳で作る」のだそうです。
(ピアノのペダル操作を思い出しました。ペダル操作は耳で作るのです。楽譜通りだと音が濁ることが多い。だから耳で音を聞きながらペダルを踏むのです。どんな楽器も耳で聞くことが大事ですね。)
次は実際に三味線を触ってみます。
まずはバチの握りかた。
左手に持って、右手の薬指と小指でバチを挟んで、くるっと返します。
あまり体験したことのない手の形です。握りこまないのがポイントだそう。
「右手を制するものは世界を制する」と先生のお茶目なお話。
左手はそのまま、開放弦のまま、1の糸~2の糸~3の糸をバチではじきます。
ドーソード
がちゃんと出ないときは、調弦をします。みんなで一斉に音を出すから、しっかり聞かないと自分の音がわかりません。調弦は大事。。。
調弦を終えて、いよいよ左手の練習です。
バチはいったん置いて、指で糸をはじきます。
さーくーらー
4-4-6
4-6への指の移りが難しい!
6の音は、印も見ますが音もちゃんと聞いて。
休憩と練習を交互にしながら、時間は進みます。
最後に合奏します。
「3000人の観客がいます!!(笑) その前で合奏ですよ」
さーくーらー(4-4-6)
さーくーらー(4-4-6)
やーよーいーの(4-6-7-6)
さーとーもー(4-6-4-5)
ここまでの演奏でしたが、アンコールもあり、スタンディングオベーションで終わることができました(笑)。
河合先生の盛り上げが素晴らしい。
最初合奏したときは、自分の音を出すのに精いっぱいで周りの音を聞く余裕はなかったけれど、
最後の合奏のときは、ほのかにほかの方とのつながりを感じながら演奏することができました。
三味線の響き。
自分だけで響かせているとき。ほかのひととも響かせているとき。
それぞれ響く場所が違うようで面白かったです。
少しでもおやこ教室に興味を持たれた方は、こちらのページをチェックしてみてください。
※次回、12月の三味線おやこ教室はすでに満席です。