本当の自分とは〜vol.2 娘として、、、
私が唯一、本当の自分をさらけ出せていたのは母だけだ。
だけど、自分が母親になってからは
母の様な母になることが、母への恩返しだと思って母に褒められる母になろうと頑張った。
今思えばそういうことだったんだな。
夫と結婚して“妻”になり、
母が父に対して、我慢しながらも、家族として守ってきたことが当たり前だと信じて
私も良い妻になろうと努力した。
間違った努力のせいで、夫に「妻はこうあるべき」と勘違いさせたのは
間違いなく私だろう。
子どもたちが生まれてからは“母”
理想のお母さんを演じる生活が始まる。
それは、とても楽しかった。
パンが大好きな子どものために、朝早く起きてパンを捏ねて
焼きたてのパンを朝食に並べる。
少しでも体に良いものを食べさせたくて、まいにち暇さえあればキッチンに立って料理した。
味噌だって、梅干しだって、昔の人がやってきたことなら何でもできるようになりたいと勉強するのが楽しかった。
裁縫だって、人並み以上にできるようになった。
冬になれば、子どもたちの帽子やマフラーを編んだり
夏には、夕涼み会で着る甚平を縫った。
子どものために存在している自分に生きがいを感じていたんだな。
母がそうだったように、、、
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