39.想像をはるかに超えていくあなたへ
息子が幼いころはまっていたものがある。
任天堂3DSというゲーム機に内蔵されていた
うごくメモ帳。略して「うごメモ」
1枚1枚絵を書き、色を塗り、再生する、
パラパラ漫画のデジタル版のようなもの。
ネット通信が内臓されているので
作ったものを投稿したり、逆に投稿されたものをみることもできる。
その中のひとつにいたく感動して
(軽快な音楽に合わせ棒人間がバトルをしている画像でした)
毎日のように描きまくっていたのだけれど、まさに継続はちからなり
描写が想像を超えてきてびっくりしたのを覚えている。
先日、進路のことで息子と大喧嘩した。
家ではごろごろしている姿しか見た記憶がない。
時代は変わっても親の経験値だって捨てたもんじゃないはずで、やってみてもいいことや役に立つことだってあるだろうから伝えてみてもどこ吹く風。
売り言葉に買い言葉。
で、親子の茶番劇の最たるセリフである
「お母さん、もう知らないからね」をうっかり発動してしまったのだけれど
わたしに見せていないだけで
考えて決めて行動していることがあることを、あとから知った。
そうだ
子供って親の想像をかるがると超えていく存在なんだった。
心配という名におきかえた不安なんて
だいたいが取り越し苦労におわるんだった。
保護者会の進路説明会で校長先生が言った言葉
子供の可能性にふたをしない
ふたをするのは「おとな」
親って身近なぶん、
子供にとって一番ふたをしやすいおとなかもしれない。
だけど、個性や特性をみながら成長をサポートする一番の応援者でもあるはずなのだ。
今日は息子の誕生日
息子の存在は、ともすれば「わたしは別にここにいなくてもいいかな」と(あ、死にたいとかじゃないです)思いがちなわたしの虚無感バリバリな人生にいい意味で「ここにいなくては」というアンカーになってくれました。
わたしのところによくぞ来てくれました。
心身ともに健やかに、あなたの道を軽やか幸せに歩んでいってね。
当日をもう家族で過ごす年齢ではなくなって
ちょっぴり幸せそうな顔で帰ってきて
すぐベッドに転がってスマホをいじってる君の姿を
そのうちここから巣立って見れなくなる日がくるんだろうなあ、なんて思いながら眺めている私に気づいて変顔をみせてくる君がとても愛おしいよ。
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自分で自分を幸せにして
そんな自分で誰かを幸せにできたらいいですよね♡