第3の誕生日

6月6日
今日は私の第3の誕生日。
毎年、ひとりでスイーツを買ってこっそりお祝いする日。

第1の誕生日は1969年12月5日
私がこの世に生まれた日。

両親に守られて、娘として生きた25年。
小さい頃から引っ込み思案で、人見知りで、友達も少なくて。
人に嫌われることが怖くて自分の気持ちが言えない、真面目で優等生の私。

第2の誕生日は1995年8月5日
結婚して姓が変わった日。

夫に守られて、妻として母として生きた21年。
長男が0歳の頃から結婚生活の半分は単身赴任で、平日は家事と育児と仕事に追われ、週末は子どもを連れて夫の単身赴任先へ行く生活。
仕事も家庭も充実して、絵に描いたように幸せな毎日だったはず。
だけど、無我夢中で過ごした日々は、正直あまり記憶に残っていない。
離婚前の4年くらいは、離婚だけじゃなくて母の病気とか熊本地震とか辛いことの方が多かったから
辛かった記憶と一緒に幸せだった記憶も、自分の中から消してしまったのかもしれない。

そして第3の誕生日は2016年6月6日
7年前の今日、私が離婚した日。

母であることは一生続いていくけれど、成長した子どもたちには手がかからなくなって、私が、ただの私として生きてきた7年。
両親や夫のように守ってくれる人はいないけど、自分の足で自分らしく生きてきた。
やり甲斐のある仕事をして、大好きな人たちに囲まれて、珈琲を飲んで写真を撮って、毎日笑ってる。
この先もひとりで生きていくことに少しだけ不安はあるけれど、1年後の私もきっと今と同じように笑っている気がする。

53年と半年生きてきて、私は今の私が一番好きだ。

I believe that everything happens for a reason.
楽しかったことも辛かったことも
何か一つが欠けても今の私はきっといない。

第3のお誕生日おめでとう、私。