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Keiko.
2021年5月19日 23:42
母の記憶の中に、今、私は存在しない。誰よりも家族を愛し、どんな時も優しく笑っていた母。家族が母の変化に気づいたのは母がまだ60代前半の頃。それから少しずつ、でも確実に、母の記憶は消えていって。数年後には娘である私のことも、宝物のように可愛がっていた孫のことも、最愛の夫である父のことも、全部、母の記憶から消えてしまった。「人は2度死ぬ。1度目は肉体的な死、2度目は人の記憶から消えた時。」