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決断疲れを感じたら、ルーティーンを見直そう

私もここのところ、新しいサービスの準備もあって、なにかとばたばたご過ごしている今日この頃です。

みなさんも日々やることがたくさんあって、関わる人もたくさんいて、なにかと忙しくお過ごしだと思います。

そんな私たちは毎日、この一瞬一瞬、さまざまなことを決断しながら日々を送っています。今日このnoteを読むということも、あなたの選択の一つ。

でも、時々、物事がなかなか決められなくて、決めるのを先送りしてしまったりした経験があるのではないでしょうか。

私もよくあるのが、昼間忙しくて、後でよく考えて決めようと後回しにしていたことが、夕方になっていざ決めようと思っても、なんか集中できなくてなかなか決められないという状態です。

これは「決断疲れ」を起こしている状態なんです。

決断って、たとえそれが些細なことだとしても、私たちのパワーを消費しているものなのです。

今回は、この決断疲れを感じた時の対策をご紹介します。


決断疲れとは

人間は毎日、35,000回も何かしら決断をしているそうです。

今日どの服を着て出かけようかとか、ランチ何かべようかな、もそうですし、仕事でも意思決定や決断ってたくさんしていますよね。

『WILLPOWER 意志力の科学』という本を書かれたロイ・バウマイスターさんによると、人が決断をするときには、ウィルパワー(will power)、意思の力を使っているそうです。

人間の脳は決断をするときに集中力を使い、ウィルパワーを消耗していきます。

1日の決断の量が多いと、このウィルパワー、意思の力がどんどん減っていきます。これが決断疲れの状態です。

私の例ですと、晩御飯のおかずを何にするか、夕方頃になってからあわてて考えてもなかなか決まらない、なんか考えるのもめんどくさい。決まらないから買い物にも行けない、結果、冷蔵庫の中にあるもので済ます・・・

これは一日中決断し続けて、夕方に私のウィルパワーが枯渇したことによって起きています。

これが晩御飯じゃなくて、仕事上の大切な意思決定や決断だとしたらどうでしょうか。

決断に必要なウィルパワーが底をついて決断疲れになっている状態だと、なかなか決められなくて相手を待たせてしまったり、大事な場面で間違った意思決定をしてしまいますよね。

もっとちゃんと考えてから決めればよかったと後悔する・・なんてことが起きてしまいます。

「ルーティーン」の見直しで決断の量を減らす

この決断疲れを軽減する一つの方法が、ルーティーンを見直して決断の量を減らしていく方法です。

「ルーティーン」とは日々の生活や仕事で繰り返し行う行動や習慣のことです。仕事もよく「ルーティーンワーク」と言ったりしますが、繰り返す必要のある業務は手順を決めてルーティーンワークにすることで、効率化することができます。効率化すると、その分の時間を他の業務に充てることができます。

アップルの創始者、スティーブジョブズが、いつも同じ黒いタートルネックのセーターとジーンズを着ていた理由は、朝何を着るか決断しなくていいようにルールを決めておいて、その分、仕事に多くのリソースを注ぐためだったと言われています。

これがまさに、決断の量を減らすということなんです。

これにならって、毎日決断しなくていいことをルーティーンに組み込んで、決断の量そのものを減らしていくと、ウィルパワーを過剰に使うことなく、より重要なことに決断力を使えるようになります。

たとえば、起きたら最初に飲むのはコップ1杯の水と決めて、寝る前にコップを出しておく。そうすると起きてねぼけまなこでも、コップを手に取って水を飲むことができます。

ジムに行く時間と曜日を決めておくと、朝起きてから、今日はジム行こうかなどうしようかな、と悩まずに済みます。

ルーティーンに組み込んだばかりの時は、それでも悩んでしまうかもしれませんが、毎日繰り返していると徐々になれてきて、習慣化してきます。

習慣化してくると、決断のためのウィルパワーはほとんど使わずに済むようになっていきます。

いざという時の重要な意思決定にそのウィルパワーを活用することができるようになります。

納得の決断のためには、心身の状態の確認も大切

よく考えると、私たちは毎日常にたくさんの決断をしています。

夜何時に寝るかという日常的なことから、今の仕事を続けるかどうか、結婚するかどうかといった人生の大きな決断まで、自分の決断の積み重ねが私たちの人生のつくっているともいえます。

そう考えると、より重要なことほど、自分がもともともっている意思の力を存分に使い、後悔なく納得のうえで決断したいものですよね。

決断疲れを自覚されている方は、一つの方法として、今日ご紹介したルーティーンの見直し、ぜひやってみてください。

また、もう一つお伝えしたい大切なことは、決断疲れ以前に、そもそもお疲れの可能性もとてもあるということです。

決断疲れをするもっと手前のところで、日々忙しくて睡眠が十分取れていなかったり、リラックスする時間が不足していたりして、そもそも心と体が疲れている可能性もあります。

集中できない、物事が決断できない、と感じたら、まず自分の心と体の疲れ度合いを確認して、疲れているなと感じたら、心と体を休めていただきたいなと思います。

人生の大事な決断で、自分のウィルパワー、意思の力を存分に発揮するために、そもそも休息をとることや、小さな決断をルーティーンに組み込むこと、日々試してみてくださいね


とはいえ。

ルーティーンの見直しには、新たな視点が必要なことも多いです。

そのような時に役にたつのが、コーチングを受けて、自分にない視点を持つコーチと対話すること。

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Voicyのミアビータチャンネルで毎週土曜朝8時のパーソナリティを担当しています。
音声では説明しきれない部分など、毎回加筆して作成しているのがこのnoteです。もしよければVoicyのほうもお時間がある時にぜひ聴いてみてくださいね。


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小川恵子
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