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私と水のはなし

私は雨が好きです。そしてそもそも水が好きです。

振り返ると水にまつわる話や経験がいくつもあって、これは何か理由があるのだろうなとずっと思っていて、少しずつメモやnoteを書きためていました。

水は私の人生観や生き方にも影響を与えています。今日は私と水のはなしです。

目覚めと水

朝起きて湿度が高いと、目覚めが普段と違います。湿った空気と同化するようにすっきりと静かに目覚めます。睡眠と起床の境目が徐々になくなりゆっくり自然と目がさめるイメージ。カラッと晴れて湿度の低い朝は良い意味での乾燥によるぱりっとした目覚めで、感覚的にだいぶ異なっています。

そして湿度の高い朝のほうが圧倒的に自然な目覚めに感じます。そんな日はもちろん、良い1日にになります。

寝起きのコップいっぱいの水が体にとても良いとも言われます。水が体を巡って、血液に流れをつくるからと言われていますが、本当にそのとおりの感触があります。生き返る感じ。

雨の日と水

雨が降っている日は、私の癖っ毛が湿度でモサモサに広がります。私と面識ある方はご存知の通り、スタイリングしても何をしても雨の日はモサモサになります。それに服が濡れる、滑って転びやすい、荷物(傘)が増えるなど、晴れている日にはないことがいくつも起きます。

でも私はこの少々やっかいな癖っ毛が本来の自分のような気がして好きです。服が雨に濡れても乾かせばいいし、滑らないようにいつもよりゆっくり丁寧に歩けばいいし、傘はお気に入りを探せば持ち歩くのも楽しい。

そして雨の音は私の気持ちを豊かにします。リズミカルなようで、ランダムなような雨音。場所によっても雨音は無限に異なります。雨の日にカフェの窓際でお茶を飲みながら、雨音をただ聴くような時間もとても好きです。

スポーツと水

思えば25年続けたサーフィンも水のスポーツです。水に浮く感触。体が水とひとつになってゆらゆらと揺れる感触。水の中を自分の力で、自分のペースで推進していく感触。水が自分の体をすべってゆく、そして私の全部が水に包まれている感触。この水の感触は私から余計な力みを解き放ち、余計な感情を洗い流して、すべてが私をリラックスさせます。

サーフィンの練習のために始めた水泳も15年以上続けています。私はジムにも通っていますが、ジムで筋トレをするのと水泳とでは体を使う感覚が全然違います。なんというか、つまり、水に浸かっているだけでいいのです。

※ サーフィンについてはこちらのnote「波乗りと私」にも書きました。

これまでの仕事と水

私の好きな仕事の一つに業務改善があります。課題となっている部分を探して解消し、流れを良くする仕事ともいえます。予定通りもしくは予定を上回る改善ができたときの爽快感たるや。

新規事業を立ち上げて新たなビジネスの流れを作ることもとても好きです。

ひとの学びや成長に寄り添い、変化や挑戦をサポートする仕事を長くしてきたことにも理由があるなあと思っています。

そして私と水

自分が水を心地よいと感じるにはずっとなにか理由があると思っていました。何故なのかなと考えて、時間をかけて自己探求をする中で気づきました。

水は変幻自在です。液体、気体、固体。周辺環境にあわせて姿を自在に変えます。気体であればどこまでも細部に入り込んでゆくし、固体は場合によっては武器にもなります。

水はその在り方と、他者への影響度合いも変幻自在。暖かな飲み物で冷えた体を癒してくれたり、冷たい水が火照った気持ちをクールダウンしたり。疲れて弱った体には柔らかなお白湯がしみ込んでいきます。キリキリと冷えて尖った雪にもなるし、霧になって私たちを迷わせたりもします。

私が好きなのは、水は循環する存在という考えです。雨が降り、地面に染み込み、川の流れができ、海に還る。そして天候によって海水が水蒸気になり雲ができ、また雨が降る。一見当たり前のように思えるこの自然の「循環」に改めて気づいた時に、心から美しいと思いました。私が「The Snowman」の物語が好きなのもこういう理由なのかなと思っています

こうした水の変幻自在な在り方はとても好きで、実は私もそうでありたいと願っていたのだと気づきました。

私がキャリアデザインのお手伝いや、コーチとして仕事をしているのにも理由があります。人生の新たな流れを作り出したり、少し思う通りに進まないと思う時に一緒に前に進むお手伝いをすることに深い喜びを感じます。

お金やモノだけではなく、人の気持ちもやさしく受け渡され循環する世界をつくりたい。嬉しい気持ちも、悲しい気持ちも、感謝や後悔などの気持ち、経験なども、一人で抱え込む必要はなくて、次々と受け渡して循環してゆく。循環することで痛みは流れてゆき、嬉しさややさしさは受け渡されて別の誰かを幸せに。自然とシェアされ伝わってゆき、思いやりや共感もはぐくまれてゆく。

私がつくりたいと思う世界観は水の在り方にとても影響されている。そして、自分が「流れ」を作りたいと思っていて、だから水が好きで、水にまつわるいろいろなものが好きだったんだと、自分がこれまでやってきたことや経験してきたことが一つにつながったような気がしました。

そんなわけで、私は今日も朝から水をいっぱい飲み、ジムで汗を流し、美味しいコーヒーや紅茶をいただいて、自分の中から生まれるいろいろなものを循環させるために、今日もあれこれと動き回っています。

今日はnoteもくもく会 in cotreeに参加して、植物いっぱいのコーヒー香る素敵な場所でnote書きました。コーヒーの香りと、お湯の沸く音に癒されました。

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小川恵子
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