栗きんとん
『霜月に届く美味に時数え 変わらぬ想いと味に合掌』
私が父と同居してから20年が経つ。
毎年この時期になると、父の友人から【すやの栗きんとん】が届く。
届けてくれた方とお電話で
「もう、こんな季節だね〜。早いねぇ。」
など、お互いに一年の報告をして、感謝を述べる。
父と二人で抹茶を点て、栗きんとんを口にして、変わらぬ味に安堵と喜びを感じる。
早い速度で変わっていく文明と、変わらずに私たちを喜ばせてくれる文化がある。
気候変動や就農者の高齢化の中で、変わらぬ味を作り続けてくれる【すやの栗きんとん】に心から感謝している。
今日は文化の日。
和菓子は日本文化のひとつ。
これからも毎年父と二人で食べられることを願っている。
今日も皆さんが心穏やかに過ごせますように。