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正しい発音の習得は大事?

できるだけネイティブに近い発音で英語を話したいという人と、母国語ではないので通じればOK、あまり細かい発音にはこだわらないという人。発音の学びに関しては大きくわかれるところだと思います。英語を話す目的はコミュニケーションをとることだと捉えれば、通じさえすれば、確かに発音の細かいところまで気にしなくてもいいかもしれません。ですが、本来の発音を無視して自分の言いやすい音でしゃべる習慣がついてしまったら、どうでしょう?

リスニングとスピーキングは表裏一体、コインの表と裏のような関係です。もし、ある単語Aを自己流に発音していて、その音があなたの中に定着してしまったら、本来の正しい発音で同じ単語Aが、他の人によって発せられたとき、それがあなたの知っている単語Aであると、認識できるでしょうか?これ、かなり怪しいですよね。リスニングは大きく分けて「音声知覚」と「意味理解」という2つのプロセスから成り立っています。耳から聞いた音が意味を伴って1つの単語として認識され、それらが自分の中に蓄積されていくわけです。つまり、正しく「音声知覚」がされないと、次の「意味理解」に進むことができず、結果リスニングができないということになります。このリスニングのプロセスを理解すると、異なる発音の二つの言葉が両方とも、実は同じ単語Aであると認識するのは、いかに難しいかがわかりますね。

なかなか一人で勉強するのも簡単ではないので、発音の学びは後回しにしがちですが、ひとつの単語を正確に認識し、できるだけ早く自分のものにするためにも、実はきちんとした発音を最初から学ぶ方が、結局は英語習得の近道であると言えそうです。今はユーチューブなどで、で日本人が比較的苦手とされている子音や、母音の発音のし方について、舌や唇の使い方を詳しく説明しているものもありますし、発音に特化したアプリもあります。自分が興味を持てる方法で、工夫して正しい発音を身につけたいですね。

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