【第二話】私の結婚観〜結婚してから好きになるもの、と言う母の教え〜
『おまえはブスだから、最初に結婚を申し込まれた人と結婚するべき』
兄からいつも言われていた言葉。
酷くないですか?w
今考えますと実の妹に対してよくもまあ、その様な酷い事を言えたものだとは思いますが、その言葉を間に受けて
『そうかもしれない』
と考えていた私がいました。
《主人との出会い》
出会いは高校生の時でした。
主人と私の兄は、何と親友だったのです。
兄の誘いで私は合唱団に入り、その合唱団にいたのが主人でした。
合唱団の合宿では、よく関西方面へ遠征に出かけていました。
その遠征で、毎回寄らせて頂いたのが主人の実家だったのです。
この実家と言うのはまさに関西の資産家。
・大阪の高級住宅街に2000坪の敷地。
・テニスコートが二面。
・お手伝いさんだけでも何人もいる。
その地に、今では10数階建てのマンションが何棟も建っている。
そんなセレブな一族の四男坊が主人でした。
その頃はまさかその人と結婚するなどとは夢にも思ってなかったのです。
しかし
後に私はその四男坊であった主人と結婚して、大阪の豊中市という地で50年過ごす事になるのです。
正直、当時の主人は私の好みではありませんでしたw
サイクリング、スケート、スキーなど様々なイベントに、多くの合唱団の仲間と行ったものです。
その中に主人もいたのですが、全て私の方が上手だったのですw
そんなこんなでしたから、私たちが恋に落ちる事はありません。
兄の親友であり、合唱団の仲間であるという認識を超える事はありませんでした。
《主人との関係が大きく変わる出来事》
【ボストン交響楽団】
当時の外国のオーケストラが日本に来ることなどは決してなかったのです。
なんと、その交響楽団の来日が決まったのです。
私は心が躍りました。
『どうしてもこの目で見てみたい』
私は、チケット発売当日に並んで手に入れる事を心に決めました。
しかし、少し遅くに到着してまい、
既に整理券も無くなっていたのです。
涙が頬を伝わるのを感じました。
「どうしても行って見たかった。」
「体験したかった。」
「聴いて見たかった。」
この交響楽団が日本で講演するチャンスを私は自分の不注意で手に入れる事ができなかったのだと。
『僕のチケットをあげる』
後ろから声をかけてきたのは、主人でした。
『僕はまた後ろに並べば良いから』
そう言って、チケットを渡して最後尾に並びに行く主人の背中を見ながら、心の中で何かが変わるのを感じていました。
主人はいつもスマートでした。
思いやりがあり、愛情豊かで、いつも私の事を自由にしてくれました。
4歳年上の主人とは4年前に彼が亡くなるまでずっとおしどり夫婦でした。
一緒にゴルフをして日本中のコースを回った。
世界中に旅行もしました。
最後に行ったのはモスクワでした。
そして、その優しい主人は、
私が50歳を目前に差し掛かった時に
『独立をしたい』
と言い出すとは思いも寄らなかったはずですw
そんなこんなで私たちは結婚しました。
彼の仲人さんが私の実家に挨拶に来られていたのは知っていました。
しかし
そこから結婚の話はとんとん拍子に進んで行くのですがまだピンとは来ていない私。
主人の妹には
『あなたたちは大恋愛で結ばれたのよね!』
良く言われていました。
しかし
私にその記憶はないのですw
母からこう言われたのです。
【あなたに好きな人がいなければ、つとむさんとなら幸せになれる】
私は思い切って母に口を開いた。
『好きでもない人と結婚するの?』
母 【結婚してから好きになるもの】
なるほど。。。。
私は思った。
今、思います。
母の教えに従って本当に良かった。
結婚は《縁》です。
そのチャンスに乗る事で、私は最愛の主人と人生を謳歌出来ただけでなく、3人の子宝にも恵まれました。
後に一緒に事業をしていく、男の子2人と後に有名な声優になる娘。
みんな私の宝です。
子供達から多くの学びを貰い、素晴らしい子供たちの子育てをさせて貰えた。
全てはあの時の母の言葉と、こんな私を選んでくれた主人のおかげなのです。
今の世の中、3人に1人が離婚すると聞きます。
大恋愛で好きでたまらなくても、どこかで歯車が狂い離婚する人たち。
私たちの様に結婚してからじわじわと好きになり人生を全う出来た人間もいる。
この、結婚してからの【じわじわ】こそが良かったのかも知れませんw
次は
私の3食昼寝付きの主婦時代の話をしたいと思います。
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◆【第一話】私とは?裕福な家庭で何不自由なく育った私〜生まれ育ち〜
◆【第三話】華麗なる主婦生活〜上流階級?の主婦たちの生活とは?〜
◆【第四話】必要とされる喜び〜人のお手伝いから仕事を始めた私〜
◆【第五話】主婦が独立〜大嫌いだったパンを食べた途端に感動に包まれた〜
◆【第六話】私を支えてくれた次男の死〜拡大戦略と初めての失敗・転機〜