#私の不思議体験
#私の不思議体験
#怖い話
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幼かった頃
私の身の回りには 時々 おかしなものが居た
それは全身包帯ぐるぐる巻きで溝の中を走り抜けて行く人のようなものであったり
夜空の中に突如現れるオレンジ色の巨大な玉のようなものであったり
ただ 私自身は幼かった事もあったし
それらは皆に見えているものなんだろうと思っていた
なので 親にも話すことは無かったのだ
そんな幼少期 少女期 思春期が
結構気分悪く過ぎた
時は過ぎ 人並みに結婚してからも
誰も居ないところから声を聞いたり
もちろん金縛りも多く
いつも精神は疲労していた
その後 私にとって1番の不思議で恐怖の体験をしたのだ
子供を産み
その子が幼稚園の年長になり
下園後 お友達と遊ぶ約束をしたので
その子の家に送り届けた時
その子の父親とすれ違ったその瞬間
その人の身体全体がグレーに染まった
瞬時に私はその人の死期を悟ってしまったのだ…
(この人は死ぬ…もう僅かしか生きて行けない…)
そう感じたが それをその子の母親に告げる訳にも行くはずが無い
私の心の中にだけに閉じ込めはしたけれど
なんとも言えない気持ちでその日は終わった
そして次の日
PTA経由でその方の訃報を聞くこととなり
とてもやるせなく しかしどうすることもできなかった…と自身を納得させるしか無かったのだ
あの日以来
もう二度とあのグレーには出会いたくない と思いながら 今を生きている
今更ながら どうか安らかにと願わずには居られない