生きていくのがつらい?
便利な世の中になり、豊かになったはずなのに、なんだか人付き合いがうまくいかないと思っている人はたくさんいるのではないでしょうか。
昭和に比べて長生きになりましたが、若いうちから繊細過ぎる人が多いように感じています。以前の職場でも感じていたことですが、現代に生きる人は赤ちゃんの時に獲得していなければいけない過程を飛ばして大人になっている人が多いです。
飛ばしてしまっている「過程」とは・・・
「過程」とはズバリ、反射の統合です。
ここで言う「統合」とは何かとくっつくようなものではなく、土台として定着して気にならなくなるという意味で使います。
私がまず一番に注目したいのは「モロー反射」「モロ反射」といわれるものです。反射とは、刺激に対する身体反応の一種です。熱いやかんに触ったら、思わず手を離しますね。それが反射です。
そのうち、赤ちゃんの時に出る反射を「原始反射」といい、出産後も正常に発育・成長していくために子宮内にいる時から現れている反射のことを言います。ここではいくつかある反射のうち、「モロー反射」について取り上げます。
「モロー反射」は生後4か月までにみられるもので、大きな音や明るい光、
身体が傾いた時などの外からの強い刺激があった時に、手足をビクッとさせてゆっくり万歳をして何かにしがみつくような姿勢を取るように見える反射です。
次のチェック項目に心当たりはありませんか。
モロー反射由来の困りごとのチェック項目
🔶身体面のこと
🔲じっとしているのが苦手(待てない)
🔲頭の中(思考)が常に動いている
🔲痛みやストレスに弱い
🔲光や音の刺激に敏感・雷が苦手
🔲暗闇が怖い
🔲運動(特に球技・跳び箱・縄跳び)が苦手
🔲知らない間によく怪我をする
🔲リズム感がない(リズム音痴)
🔲乗り物酔いをする
🔲過緊張(リラックスできない)
🔲ブランコなどの遊具で大きく揺れるのが不快
🔲左右のバランスが悪い
🔲喉から風邪を引く
🔲花粉症などアレルギー症状がある
🔲喘息もち
🔲免疫機能の低下
🔲疲れやすい
🔶心理面のこと
🔲初めての人や場所が苦手
🔲チャレンジしようとしてもできない
🔲気分屋
🔲傷つきやすい
🔲自分の思い通りにならないと大声を出したくなる衝動がある
(もしくは心の中だけ人もいる)
🔲がんこ
🔲人との関係性を築くのに時間がかかる
🔲依存(買い物・人物)
🔲感情が高ぶりやすい・感情が爆発する
🔲人と目を合わせるのが苦手
🔲相手の気持ちを読み取るのが苦手
🔲外ではテンション高く、家ではやる気がなくなる
🔲動いたら、甘いものがほしくなる
🔲多動と疲弊を繰り返す
🔶学習面のこと(子どもの時を思い出してください)
🔲字を読んだり書いたりが苦手
🔲一点を見続けるのが苦手
🔲注意力散漫
🔲途中でやめられない
🔲人に任せられない・完璧主義
🔲自己評価が低い・もしくは自己評価がすごく高い
🔶生活面のこと
🔲片付けが苦手
🔲ルールを守れない
🔲力加減ができない
🔲忘れ物・落とし物が多い
モロー反射が残っているとストレスを感じやすく、それに対抗するために「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌されます。すると免疫力が低下しやすくなり風邪を引きやすくなるのです。
新しい経験も先がみえないので不安の材料となり、それがストレスになりやすいのです。自分では自覚がない人も反射の統合をしたら仕事のパフォーマンスが上がります。
統合する方法
一番初めに「反射の統合」が必要であると書きましたが
ではどうしたら統合されるのでしょうか。
モロー反射の動きを繰り返ししたらいいのです。
最近の赤ちゃんは本来の発達段階を経ずに、首が座るのも笑うのも早くなっています。どんなに急激に文明が進んでも肉体はそんなに変わっていないのです。盲腸だってあるし、指だって5本です。魂は進化していたとしても、外側の肉体はまだ古いまま。だとしたら、きちんと発達段階を踏まなくてはいけません。