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危険に対する反応

脳の機能のうち、「脳幹」と呼ばれる場所は生命維持のための呼吸や心拍、消化や体温調節をする部分です。いわゆる自律神経をつかさどる場所です。

現代人はあらゆるストレスにさらされて目に見えない「危険」にさらされています。「危険」にさらされるといつもソワソワして、ドキドキしてしまいます。何となくイライラしがちになり呼吸が浅くなるのです。
「自律神経失調症」という言葉が聞かれるようになって久しいですね。

眼の前の危険に対して「戦う」か「逃げる」か「固まる」か。たいていの人は「逃げる」か「固まる」でしょう。【思わず反応】してしまうのでその行動が正しいか、正しくないかではないのです。自分の行動パターンとも言えます。

山登りの際に熊が現れた時「熊だ!こっちを見ている。襲われるかも。」と思うが早いか、その場を逃げるか、死んだふりをする。金太郎みたいに熊と相撲を取る人はまずいないと思います。

これはそのまま実生活にも反映されています。人間関係においても親や配偶者に大きな声で怒鳴られた時に次のような行動パターンになります。

1.逃げる
2.固まる 
3.立ち向かう(戦う) → その場で口ごたえ、
            もしくは時間が経ってから(やや消極的)

個人差もありますが人によっては「逃げる」「固まる」が現実逃避となって怒鳴られているのに寝てしまうという人もいます。気持ちは逃げていますが、体は固まっていますよね。
この関係性に悩んでいる人は改善すると怒鳴られても固まらなくなります。つまり【攻撃されても怖くなくなる】のです。客観的に「怒りMaxなんだ」と冷静に捉えられます。ここでビクビクしたら、その様子に相手がイラっとしてさらに油を注ぐことになり、相手の攻撃性が強くなってしまうという心理も働きますが、自分が相手を怖がらなくなると相手の態度も変わってきます。

攻撃されても怖くなくなるという事例を出しましたが
大きな音、突然の光、雷、などに異常に反応する人が多くなりました。
これはポケモンショックとも呼ばれ、それ以来アニメや映画などで注意喚起されるようになりました。それまででもアニメで激しい動画もありましたが、症例として挙げられたのはこのアニメがきっかけです。
このような反応が現れる人が多くなりました。ストレスに弱い人が増えているんですね。いつも自律神経失調症気味なのです。

外からのショック(音・光など)に過剰反応して、いつも「安全ではない」「脅かされている」と捉えてしまい、パニックに陥ったり、固まったり、どこかに逃げたい気持ちに突き動かされてしまい、周りの人から見て謎の行動をすることになります。本人も無意識にやってしまうのです。

この戦闘モードを解除するのにはブルーライトを避けることです。
ブルーライトはパソコンやスマホを見ると目の刺激として入ってきます。
目が疲れたり、肩が凝ったり、脳幹に近い部分に力が入ります。
太陽光にもブルーライトは含まれますが、太陽は肉眼で見ない方が良いとされていますよね。でも、すてきな写真を撮りたくてスマホで撮影する時に間接的に見ていたりします。
現代人がとにかく癒しを求めて、ゆるキャラにはまったり、瞑想したり、下界との世界をリセットするために自分の時間を大切にする行動がここでも裏付けられます。

この危険に対して「固まる」という行動が、「恐怖麻痺反射」と関係しています。この原始反射はお母さんのお腹にいる時(特に妊娠初期)にストレスを感じている場合、生まれた時にこの反射が残りにくいとされています。
この原始反射については医学界でも微妙な位置にあるようで、反射とは言えないという説もあるようです。
モロー反射と重複していることもありますがそれぞれ密接に重なり合っています。

「恐怖麻痺反射」のチェック項目


🔲ストレスに弱い
🔲気持ちを伝えるのが苦手
🔲だめ・できないなど否定的
🔲人前で恥をかくことを恐れる
🔲予定の急な変更が苦手
🔲不安で心配症
🔲涙もろい。かんしゃく持ち
🔲がんばっても、人と同じようにできない
🔲そもそもがんばれない
🔲チャレンジするのが苦手
🔲人見知り
🔲集団が苦手
🔲はじめての人や場所が苦手
🔲引っ込み思案、内気すぎる
🔲身近な人から離れるのを怖がる(依存)
🔲人間関係を築くのが苦手
🔲出かけると人に疲れる
🔲とにかく失敗が怖い
🔲注意をひきたがる
🔲引きこもりがち
🔲素早く行動できない
🔲乗り物酔い
🔲バランス感覚が悪い
🔲食べ物の好き嫌いが激しい
🔲睡眠障害がある
🔲身体の動きがぎこちない
🔲相手の言ったことをおうむ返ししてしまう
🔲スキンシップが苦手もしくはスキンシップを過度に求める
🔲アレルギーがある(花粉症・アトピーなど)
🔲PMS
🔲生理痛
🔲服のタグが気になる
🔲素材が天然由来でないとチクチクする
🔲息が止まりやすい
🔲緊張してうまく話せない
🔲でかけるのが億劫
🔲繰り返し行動が安心するので、毎日違う行動をするのがつらい

以上の傾向が強いのですが
だれでもこれと同じ症状は出ることがあります。
だからいけないということではなく、守りの傾向が強いんだと捉えてください。そして、これは性格ではなく、改善できる可能性があるということです。
できるだけ緊張を無くすること、他の原始反射を統合することで改善していきます。






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