【綿毛が運ぶ春の気配】

お散歩をしていると綿毛が飛んでいました。
たんぽぽの綿毛の15倍はあろうか大きなもので確実に雪ではない。
不思議に思って歩き出すとまた綿毛がふわりふわりと漂っていました。

試される大地はまだまだ冬。
春の気配はちっともしません。
窓の外に舞う雪を見ながら『ココア美味しいな…』
と思う程度には寒いです。
おっと、だんだん吹雪いて来ました。
今降ってくる雪と比較してもどう見たってあれは綿毛でした。

いつも春の足音を感じるのは樹木の新芽が出た時。
雪が降っても土の匂いが濃い時。
最低気温がプラスになった時です。
今日は全く該当しない真冬日なのに春の気配がして
吹雪の外を眺めながらあの綿毛の行先を案じるのでした。

てんしゅ