【keiko随想】帰巣本能?いくつになっても「神戸に帰りたい」が消えない!
人も動物なので、帰巣本能(きそうほんのう)を備えているのでしょうか。
わけもなく「神戸に帰りたい」感情が、吹き出してくることがあります。
そう、生まれて育った「神戸」を離れて、30年が過ぎました。
30年住みなれた「福岡」はいいところで、大好きな場所です。
なのに「神戸に帰りたい」が、私のどこかにずっと住み続けているのです。
帰巣本能(きそうほんのう)
自分の感情が、帰巣本能によるものなのか、ウィキペディアで調べてみました。
動物が本能的に、もといた場所に戻っていける能力を言うようです。
動物は本能で動けても、人はそういうわけにはいきません。
戻るためには準備や手段が必要だし、人間関係もあるのです。
やはり、人は野生の動物のように、帰巣本能では動けません。
帰巣本能はある
人として生まれたからには、サケやハトのように、生まれた場所に自然と戻ることはないでしょう。
でも、感覚的に生まれた場所に帰りたい、という本能はあるようです。
これも帰巣本能ではないでしょうか。
生まれた場所「神戸」に、どれほどの思い入れがあるのかと問われると、答えにこまります。
つらかったことや悲しかった昔が、真っ先に思い出されるからです。
それでも、それを乗り越えさせてくれたのが、ふるさと「神戸」です。
福岡に来てからも、苦しい時にうかんでくるのは、舞子の浜や六甲山の山並みで、どれほど帰りたいと泣いたことでしょう。
生まれた場所に戻れなかった動物たちも、故郷を思って泣くのでしょうか?
どこでも住めるとしたら
今となっては、神戸に戻って暮らすことはないかも知れません。
でももし、どこに住んでもいいと言われたら、懐かしいふるさと神戸を選ぶでしょう。
青春の日に、かたり合った友の顔が浮かびます。
おしゃれなパブできいたジャズが耳に残っています。
つらかった思い出も年月が色をかえて、一枚の絵となり彩りとなりました。
どこでも住めるとしたら、神戸がいいな~。
これはやはり、きっと「帰巣本能」にほかなりません。
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