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旅行中に能登半島地震で被災した話。若狭佳日さんへの感謝を込めて

はじめに、能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表すると共に、被災された方、ご家族や関係者の皆様に心からお見舞い申し上げます。また、被災者の救済と被災地の復興支援のために尽力されている方々に深く敬意を表します。

この記事は旅行者が能登半島地震で被災し、現地のお宿にサポートいただいた感謝を綴った内容となっています。
まだまだ復興には時間もかかりますし、私が被災した体験は中心地の被災者と比較にすらなりませんが、少しでも現地でサポートいただいたお宿スタッフの方々へ感謝が伝わると嬉しいです。

2024年1月1日、私は両親の定年退職のお祝いに若狭佳日さんに宿泊させていただきました。


若狭佳日さんは海が目の前で、絶景が楽しめるお宿で楽しみにしていました。

地震が発生した瞬間は、父と海の目の前のテラス席でお酒を飲んでいました。
若狭町では震度4を記録しており、体感は少し揺れる程度でした。
しかしその後震源を確認すると震度6を超える大地震で、土地勘のない私は東日本大震災を思い出し、不安な気持ちになりました。

地震発生直後、すぐにお宿スタッフの方々が宿泊者を1ヶ所に集め、避難場所の高台にあるお寺に誘導してくださいました。
この時、母はお風呂に入っていましたが、スタッフの方が名前を叫びながら声をかけてくださったそうです。

その後、お寺では若狭佳日さんの支配人からの自己紹介、点呼、NHK放送スマホの設置、スマホ充電器、軽食飲み物の準備と全てをスムーズに手配いただきました。
スタッフの方のサポートもあり、警報解除後はスムーズにお部屋に戻していただき、翌日は朝食もいただけました。
スタッフの方にも家族がある中でのサポートに本当に心打たれました。
そしてサービスを提供出来ていないという理由で宿泊者は全宿泊者無料となりました。

お寺待機
軽食のフグ料理

翌日のチェックアウト時にスタッフの方から「せっかくの記念日に申し訳ありませんでした。」という言葉をいただいた際は、ここまでサポート、無料にもしていただき、何を謝罪されることがあるのかと苦しい気持ちでいっぱいでした。

このnoteを書いた理由も少しでもサポートいただいたお宿にお返しが出来ないかと思い書かせていただいています。
私自身もまたお伺いしようと思いますし、もしこのnoteを見て旅行を計画されようとされている方がいらっしゃれば、是非若狭佳日さんに足を運んで見てください。
フグや素敵な景色、何よりも最高のスタッフさんがいらっしゃいます。

お部屋の目の前
カフェスペース

帰り道、若狭佳日さんの運営元である株式会社まちづくり小浜さんの経営体制を見ると非常にユニークな株主構成になっており、地域全体で町おこしをされている社会的にも意義のある素晴らしいお宿であることがわかりました。

若狭佳日スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

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