ながい坂
「人間の一生はそう長くはない。
憎んだり嫌ったりするような時間はあまりないんだよ。」
山本周五郎作の小説「ながい坂」で、主人公が語った言葉です。
これを引用して、
倫理研究所の丸山敏秋理事長がお話されました。
「嫌だとか、不平不満を言う等、
長くない人生の中でそういうことに時間を使うということはいかがなものか。
学びも実践も中途半端にやるのではなく、全力を尽くして精一杯することです。
我々の時間はあまりないのです。」
このお話を聞いた後すぐに、この小説を買って読みました。
主人公が確かに言っておりました。
(この部分を読んだ時、少し感動)
そうなのですよ。
時間があまりないのです。
私も60才を過ぎて、
「助さん格さん、もうそろそろいいでしょう。」
の気持ちになりかかっておりました。
もうひと頑張り、お国の為にがんばる気持ちになってきました。
おまけ:
「ながい坂」を読み終えたときに、
書店で「深い河」という本を見つけました。
おっ、山本周五郎の「ながい坂」の続編かと思い購入しました。
面白いです。
しかし少しタッチが違うなと感じながら読み終えました。
遠藤周作の小説でした。
作者をよく見ずに、
「周作」から「周五郎」と勘違いした模様です。
まあいいか、面白かったから。