アイドルなんて好きじゃなかった。
小、中学生の時、AKBとか乃木坂とか女性アイドルグループが流行り、握手会とかグッズにのめり込む人たちをよく見かけるようになった。
僕の周りにもそういう友達がいた。
中学生くらいの時、僕の周りには、そういうオタクみたいなやつを毛嫌いする雰囲気があったことも大きかっただろう。
その時の僕は、
「アイドルなんて何がいいのかわからん」
「キモオタって言われたくない」
「彼女出来なさそう」
みたいな感じで嫌っていた。
それから約6年後
僕は2022年夏、乃木坂46の真夏の全国ツアーに参加していた。
嫌いなくらいで、好きになれなかったのに。
でも、
いつの間にか、応援したい推しができて、
そのグループを知って、
メンバーみんなが好きになっていた。
実はハマったのは2年前で、ライブは念願の初参戦だった。
アイドルをなめていた。
かわいい子がちょっと踊って、歌ってるだけだと思っていた。
違った。
一つの曲に、魂を込めて、一つの動き、声、表情を変えていく。
かっこいい
普段は物静かな子でも、颯爽とした世界に光あふれた煌びやかな力をもたらすパフォーマンス。
圧巻だった。
小さな一人の少女たちがこれほどに輝く世界がある。
全力で楽しませ、全力で元気を与えようとする姿
僕も頑張らなくてはいけない
そんな背中を押してもらえる存在が、アイドルだなんて。
毛嫌いしていたアイドルはいつの間にか僕のヒーローになっていた。
人生はわからないなぁ