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言葉にできないエッセンスを表現する~EGAKU〜コーチングの観点からアートを考える

noteには不定期で書いていますが、最近左脳と右脳のバランスとか、右脳を鍛えることによるポジティブインテリジェンスの向上あたりに関心があり、佐宗邦威さんの「直感と論理をつなぐぐ思考法~VISION・DRIVEN~」とか、ジュリア・キャメロンさんの「ずっとやりたかったことをやりなさい」とか、みんな繋がってくるなー、なんて思っています。

そんな中、以前からEGAKUという「アートによる創造性回復プログラム」が気になっていたのですが、先日、所属するNPO法人JSBNにて、メンバーの方のご縁があり、みんなでワークショップを受けさせて頂くことができました。

EGAKUは、「鑑賞=絵を見る」と「創作=絵を描く」を繰り返しながら、自己との対話・他者との対話を通じて自分の感じ方・思考の癖を知り、自分らしい表現へとつなげていくプログラムです。

EGAKUでは、「鑑賞=絵を見る」と「創作=絵を描く」を繰り返します。
鑑賞は評価をすること、創作は評価をされることが目的ではありません。これらの行為には「対話」「発見」「表現」の三つの要素が含まれています。つまり「鑑賞」と「創作」を通じて、受講者はこの3つの要素を繰り返すことになります。
その繰り返しを何度も循環させながらそれぞれの要素(能力)を高めていくことが、創造性の回復、向上へとつながります。
まさに筋肉を鍛えるようにこの体験を何度も繰り返すことが大切なのです。またEGAKUでは、講師が一方的に知識を教えたり、答えが用意されてるわけでもありません。プログラム上のルールや時間の制約はありますが、あくまでも受講者の主体的な行動によって場がつくられます。
さらにEGAKUの特筆すべき点は受講者どうしが刺激し合う場となることです。
「鑑賞」と「創作」を通じてのコミュニケーションは、時に直接のコミュニケーションよりもよりお互いの感性や思考の差異を感じることが出来、深い気づきを生みます。(EGAKUホームページより引用)
https://egaku.co/method

今回、私達のNPOでは、「私を突き動かすもの」というテーマで絵を描き、グループに分かれて共有・フィードバックをし合いました。

私はグロービスで2年間考え抜いたPersonal Mission(志)、コーチングを通じて築いてきたLife Purpose(人生の目的)が「誰もが自分らしさを発揮してイキイキと輝ける社会を創ること」なので、それをベースに思いを巡らせていたら、地球(Global)・学び・カラフル(Diversity)・自然・・・・というイメージが沸いてきて、サムネイルのような絵ができあがりました。

このワーク、ただ自分が描く・表現するだけでも内省的にいろんな発見はあるのですが、その後のグループシェアリングで更に深みがあって面白いのです。普段一緒に協働しているNPOの仲間から、「あー、わかるー!!」というような印象の絵がでてきたり、でも本人の解説を聞いてみると「え、それ意外!」というのもあったり。自分自身の絵に対してもらうフィードバックで、無意識だった自分のコアに改めて気づいたり。

ちなみに私がもらったフィードバックのキーワードは、穏やか、水、家族、平和、ピュア。そのあたりを意識して描いたわけではないけど、どれも自分にとって大切な要素で、それが絵に表れているんだなー、と思いました。


ちなみに、システムコーチング(ORSC)では、ベースとなっている理論の一つであるアーノルド・ミンデル博士のプロセス心理学の中で、「3つの現実レベル」というコンセプトを用いています。

三つの現実レベルについて書かれたCRRグローバル・ジャパンの記事https://ww.crrglobaljapan.com/orsclabo/labo003/

人は誰にでも色んな現実レベルがあって、、誰もが合意できる「合意的現実レベル」(事実、数字、論理的説明)、その奥に潜んでいる「ドリーミングレベル」(感情、夢、期待、予測)、そして更にその元となっている「センシェント・エッセンス・レベル」(言葉にできないが誰もが感じる感覚・エネルギー、本質)がある。

現実レベルやドリーミングレベルは言葉で表すことはできるけれど、エッセンスレベルは表現することが難しい。でも、それは動きだったり音だったり、今回のような絵で表すことができるかもしれない。そんなエッセンスから、何かが産まれ、何かが変わり、相互に影響し合っていく。そんな考え方です。

ちょっとスピリチャルな感じに聞こえるかもしれませんが、このプロセス心理学のベースには物理学とか量子力学の考え方もあるというので、不思議です。このあたりは私はまだまだ勉強が深められていないのですが、引き続き、左脳と右脳バランスよく鍛えていきたいと思います。

EGAKUも是非今後も何回かチャレンジしていきたいと思っていますが、次回はあまり具体的なモノを思い浮かべずにもっとエッセンスレベルで抽象的な感じで描きたいなー、なんて思っています。

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