~NPO活動シリーズ~志高い仲間達とのワークショップ
組織内ワークショップ
自己紹介にも記載していますが、私は本業の商社人事の仕事とは別に、土日など業務時間外でキャリア教育系のNPO、JSBNの理事として活動をしています。
活動を始めたきっかけ、理事になった背景、続けている経緯は以下に書いてきました。
このJSBNも、来年で設立10周年を迎えますが、コロナ禍で活動をオンラインメインに切り替えたり、新しいメンバーが加わったりと、変化の時を迎えています。
そんな中、先月と今日、半日×2日間使って、内部で運営メンバー同士の相互理解を深めたり、今後の活動の方向性について話し合うワークショップを開催しました。
ワークショップの内容としては、運営メンバーの価値観を理解し合ったり、そもそも各人、なぜこの活動をし始めたのか経緯を共有したり、検討中のミッション・ビジョンについての意見交換をしたり。
元々の目的としてはこれからの活動の方向性や具体論を議論するという命題もあったのですが、副次的効果として、メンバー同士がお互いの大切にしている価値観や根底の思い、普段考えていること・感じていることをシェアして絆を深めたことが、大変有益でした。
※第一回ワークショップの報告はこちら↓
色んな角度からの心理的安全性
昨今、心理的安全性が組織のパフォーマンスを上げるということはだいぶ理解が浸透してきていますが、会社の組織内の特に上下関係や評価など関わる時の方が、心理的安全性というところに課題意識はもちやすいと思います。
NPO(しかもみんな本業はフルタイムで働いたり学生したりしていて、本業外で無償で働く人の集まり!)の場合は、みんなやりたくてやっているし、同じ思いを持ってやっているから、わかり合う努力とかしなくても組織は回る・・・といえば回るかもしれません。
実際、ここ数年のJSBNの活動は、志の高い優秀なメンバーのみなさんの献身的な働きによって支えられていて、コロナ禍でも従来の活動を維持・・・どころか、更にパワーアップして沢山のことに挑戦してきました。
一方で、真面目で熱い思いの人の集まりだからこそ、ついいつも現状のタスクベースの話が多くなってしまって、立ち止まってゆっくりお互いの思いを確認し合うとか、方向性を議論し合うとかができていなかったなー、、、と実感しました。
JSBNは元々会社のようなヒエラルキーや忖度はなく、みんなフラットに何でも言い合える組織ではありましたが、今回の2回のワークショップを通じて、更にお互いの奥深くの価値観や願いを確認するというステップを経た上で、現状から維持したいこと・課題・チャレンジしたいことなどの現実的なタスクの話に移ったことで、普段以上に色んなアイディアが出て来たりクリエイティブな議論ができたと実感しています。
“心理的安全性”と一言で言っても、そのレベル感・角度はいろいろあるんだなー、と感じた体験でした。
ドリーミングレベルと合意的現実レベル
ここまで書いてきて、システムコーチング(ORSC)の話をしたくなってしまったので書きます。
心理学者でもあり物理学者であるアーノルド・ミンデル氏が「プロセス思考心理学」という中で、3つの現実レベルを提唱していて、システムコーチングのベースにもこのミンデル博士の理論がふんだんに使われています。
以下、CRRグローバルジャパン(私がシステムコーチングの資格コースを取っている、コーチ養成機関)の記事を引用しますが、3つの現実レベルとは以下の通り。
合意的現実レベル:
誰もが合意できる事柄・時間・お金などの事実で可視化できるもの
ドリーミングレベル:
個々人の内側にある想い、願い、感情、葛藤、動機など目に見えないもの
エッセンスレベル:
ひらめきや直感、個々人を超えた人類共通の真理、普遍的な本質、ワンネスの世界
※引用元 CRRグローバルジャパンHP
エッセンスレベルはちょっとスピリチュアルな要素も入ってきて言葉で説明が難しいのでここでは一旦割愛しますが、日常的に、特に組織においては「合意的現実レベル」の話が多くなってしまって、「ドリーミング」レベルの話が共有されていないというのはよくあることです。
現実的に地に足をつけて仕事を前に進めていくためには仕方のないことでもありますが、「合意的現実レベル」ばかりだと、フラストレーションが溜まっていって、疲弊感・閉塞感にも繋がっていくんですよね・・・
そんな時、意識的に「ドリーミング」レベルの話も共有しあってみたり自分自身も考えなおしてみたりすると、忘れていた初心を思い出したり明日への活力が蘇り、スタックしていたタスクが進みだしたりもします。
やっぱりこの組織が好き
今回ワークショップを通して私が感じたことは沢山ありますが、集約してみると以下3点です。
①この組織、本当すごい人が沢山集まってる!!
上記にシステムコーチングで勉強したことを書いてみましたが、今回のワークショップの設計、私は全然関わっていないのですが、人事でもコーチでもないみなさんが、「ドリーミング」レベルと「合意的現実レベル」の話をうまーく混ぜ合わせて、結果、タスクを前に進めるものができている。
これって本当にすごいことだなー、と思いました。
②やっぱりこの組織が好き
①を踏まえてですが、私はこの組織に所属しているだけで(所属だけじゃなく一応活動もしていますが笑)、本当に色んな業種・業界の多才で多彩な仲間達から常に刺激を受け、パワーをもらい、成長することができていると感じます。
毎週1時間半の日曜のミーティングも、プレゼンのために資料作りをしたり考えたりする時間も、全く苦ではありません。
「ワーママしながらよくそんなこともできるね」とたまに言われますが、とにかく楽しいしここにいることで自分も成長できるから、大変!とか辞めたい!なんて全然思わないのです。
③今後もやっていきたいことが沢山ある
今回のワークショップを通じて今後の組織の方向性を改めて整理したことで、組織内で私が人事やコーチの専門性を発揮してできそうなこと・やりたいことが沢山思い浮かんできました。
全て私一人ではできないことですが、この組織内には一緒にやっていきたい!と信頼し合える仲間が沢山います。なので、今後、組織開発的な施策を仲間と喧々諤々議論しながら実現していきたいな、というのが直近の私の「ドリーミング」です。
と、今日は徒然なるままに個人の体験と所感を書きましたが、JSBNの活動にご興味ある方は、ワークショップへのゲスト参加や運営メンバー入り、大歓迎!!ですので、いつでもお気軽にご連絡ください!!