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凍てつく日ーー『江雪』柳宗元

18日は2022年最初の満月でしたね。凍てつく冬空に浮かぶお月さま、ご覧になりましたか?

そして、今日は「大寒」。二十四節気の24番目に当たります。

一巡りした、その次は「立春」。もうすぐ来る春を楽しみにして、元気に乗り切りたいものですね。

今日は、1年で最も寒いこの時期にぴったりの漢詩『江雪』を簡単にご紹介します。

先日の漢詩講座でも、最後に取り上げました。

江雪  Jiāng xuě     

   柳宗元 Liǔ Zōngyuán

千山鳥飛絶  Qiānshān niǎo fēi jué

万径人蹤滅  Wàn jìng rén zōng miè

孤舟簔笠翁  Gū zhōu suōlìwēng

独釣寒江雪  Dú diào hán jiāng xuě

【書き下し文】

江雪 

千山鳥飛ぶこと絶え

万径(ばんけい)人蹤(じんしょう)滅す

孤舟(こしゅう)簔笠(さりゅう)の翁

独(ひと)り釣る寒江の雪 


【桂花私訳】

    江雪

山々に飛ぶ鳥の姿無く

小道に残る人の足跡も消えてしまった

小舟には簔笠(みのかさ)を着けた翁がひとり

凍てつく川で釣り糸を垂れている


自然派詩人として名高い柳宗元(773~819)の作品です。

作者自身の姿を思わせる「簔笠翁」。その孤独な姿が寒さをいっそう際立たせているようですね。

外の世界がどんなに寒くても、心の中を温めて春を待つことにしましょう😊

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