働き方に関する本を書いています。

 2021年3月に出版予定です。

 ここではその内容を順次ご紹介して行きます。

●協力業者との関係

 私達が仕事をお願いする場合も、同様のことがいえます。人のふり見て我がふり直せということわざがありますが、顧客から偉そうにされたり、理不尽な対応をされたりした経験がある方は、ご自分が発注者の立場に立った場合、そのようなことをしないように気を付けていただきたいものです。繰り返しになりますが、仕事を発注する、受注するというのは、あくまで役割を担っているだけで、その人個人が偉いとか劣っているとか、立場が上だとか下だとかいうこととは全く関係がないのです。

 協力業者と良い関係を築くことは重要ですが、さらに重要なのは、きちんと仕事をやってもらうということです。こちらが要望した成果が出てこないときは、協力業者とよく話して、何が悪いのかを十分確認する必要があります。こちらの指示・連絡がまずかったのであれば、謙虚に反省して迅速に改めるのが良いと思います。しかし、先方の努力不足、能力不足で、改善される見込みがない場合は、その業者とは手を切るという決断も必要です。以前に、成果に対して、ここをこう改善して欲しいという要望をした際に、「今のままでいいではないか。そんなこと何が問題なのか?」と言った業者の方がいました。このような業者とは、今後付き合いたくないなと思ったものです。

●仕事は全て人間関係

 こうして考えると、仕事を頂く場合も仕事を出す場合も、全て人間関係が良好かどうかが非常に重要であることが分かります。顧客がどのような方であるか、私達の方では何ともしようがありませんが、できるだけ誠実な対応をして、それでも良好な関係にならない場合は、表面上だけの対応にするということもやむを得ないと思います。

 協力業者に対しても、先方の都合も考慮し、できるだけ丁寧に接するのが良いでしょう。しかし、残念ながら思うような成果を出してくれない業者とは、きっぱり縁を切るという勇気も必要です。

 私達が気持ちよく、意欲を持って働く上で、顧客や協力業者との関係を良いものにするために、意識して力を注ぐことが大変重要であるということを改めて強調しておきたいと思います。

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