ニュージーランド・ワナカの幽霊屋敷
金髪の美少女。
目撃したのは若い女性ただひとり。しかし、その後も様々な怪奇現象は続いた。おかげで、朝の会話には「昨日の夜の怪奇現象」が、まだ見ぬ金髪の美少女への期待が高まっていった。不思議なのだが、音だけだと想像つかないのだけど、若い女性が目撃したことにより、姿・形が形容され、会話をしている他のキャストにしても、金髪の美少女が起こしている怪奇現象として、話題に出しているので、聞くスタッフたちも想像しながら聞くことになる。
それから晴天が続き、撮影は順調に進んだのだが、金髪の美少女の「謎」は深まっていくばかり。それから一か月が過ぎ、日本に帰る日が近くなった時に「謎」への疑問が。私に課さられたのは「謎」を探ること。
オーナーに会いにいったのは、帰国前日、支払いも兼ね、通訳と共に車で一時間のところに住むオーナーに会いにいった。支払いをすませ、世間話の話題のひとつとして、金髪の美少女の話を聞いた。最初は困った顔を見せたのだが、明日には日本に帰国するということもあり、意を決したように話をしてくれた。
それは、ある家族の悲運だった。ニュージーランドという、人より羊が多い国というイメージと共に、整備された道路、滅多に出会わない車。そういう国にでも、交通事故は起こる。まして100キロ以上のスピードで走行する車なのだから、一度起こった事故は「死に直結」する。金髪の美少女を乗せた車が起こした事故。三人家族は一瞬で消えてしまった。
そして、残ったのは、幽霊屋敷だけ。
それまで、若い女性だけしか出会わなかった金髪の美少女がキャスト・スタッフ全員が目にすることなる。。。。。
続く
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