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(昔の)仕事の記録、ヤマハPA事例 【導入事例】株式会社TYOテクニカルランチ様 / ポストプロダクション / 東京都
急に思いだしたのでここにアーカイブしておく。
ポストプロダクションスタジオ、ポスプロとは、おもにテレビ、ラジオ、そのほか動画メディアのサウンドトラック(音声)を作るスタジオだ、という理解で仕事してます(あってるのだろうか)。MAという人もいるし、ダビングステージという言い方をする人もいたけど、ダビングステージはたぶん間違っていると思う。
で、なんでこれを急に思いだしたのかというと、やったことを忘れていたことが1つ、依頼された側に言われて思いだした。
それともう一つは、この仕事はコロナ禍前だったが、すでにポスプロの状況は大きく変わっていて、それまでのCMのポスプロで、でかいスタジオで、クライアントもいて、そこでナレーション録りをしてはいちいちOKのお伺いを立てる、という制作スタイルから、小さいスタジオでナレーターとエンジニアと、ディレクターだけがいて、どんどん録っていくというスタジオに改装をしてて、そのための新しいコンパクトで安価な(しかしクオリティは高い・デジタルで、PCベースで、いわゆるミキサーを持たない)ポスプロ用の機材に入れ替えていくという話だったと記憶してる。
これがコロナ禍で、マスメディアが衰退してWebメディアが台頭し、もっともっとコンテンツが増えて細分化し、結果的にコンテンツが増えればナレーションはBGMを入れる制作物は増えるので、スタジオの小型化、高能率化は加速してるんだろうな。
以下個人的な印象ですが、YouTubeの隆盛、YouTuberの台頭、スマホの高性能化、アクションカムの登場などで、動画の画像のクオリティや語法については、旧来の映画由来の伝統、テレビ的な語法も古めかしいものになりつつあると思う。ただナレーションや音声のクオリティについては、なかなか新しい語法にはならず、依然としてプロクオリティでないと、人は抵抗なく聴けないように思う。たとえば喋りであればピンマイク(もしくはガンマイク)での収録でないとうるさく感じる。
人は思っている以上に、音声のクオリティが気になるのだ。その意味でポスプロスタジオの仕事は簡単にはなくならないと思う。