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オーケストラも電子楽譜ビューワーの時代
先日仕事でとあるオーケストラのリハーサルに同席したが、よく見たら楽譜が電子楽譜だった。
たぶんこれ。https://jp.gvidoscore.com/product/about-gvido
ちょっと衝撃だったが、考えてみればオケは楽譜が膨大であって、楽譜の管理だけでもオケの中にライブラリアンという職種があるぐらいの作業量だ。これが電子化すれば、怖ろしい数の楽譜が記憶できるはずで、しかもタブレットの厚さで運べる。結構紙みたいに白いし、付属のスタイラスペンにペンでの書き込みもできる。フットペダルなどで譜めくりもできるんだろうと思う。3時間の充電で3日使用できて、厚さは6ミリ!あと、屋外で経験したひとはわかると思うが、風で楽譜がとばない。これ重要。
それと楽譜管理側も、恐らくライブラリアンは一曲演奏するためのオーケストラの楽譜を管理することってすごく大変で、スコアを入手する、楽団に期日までに渡す(各自練習をするから)、終わったら回収する(なくすヤツもいるかもしれない)。全て揃えたらきちんと保管する(あるいは返却する)。これが一発でなくなる。そこそこ大きな会社のアプリやデータ管理みたいなものだ。これはかなり大きな手間とコスト(楽譜の保管場所や人件費)のカットになるだろうと思われる。
すごい時代になってきたもんだ。
ちなみにジャズ作曲家の挾間美帆さんは、フルオーケストラ+ジャズバンドの大人数を振るとき、スコアの代わりにiPadを使っていて、実にコンテンポラリーでカッコ良かった。
日本で女性指揮者は挾間美帆さんと西本智実さんぐらいしかいない気がするんだが、この2ヶ月ぐらいの間にこのお二方に別の仕事だがインタビューできて、非常に楽しかった。才色兼備、どころのさわぎではない。男性社会のガラスの天井をぶち壊すぐらい圧倒的な才能と、文句を言わせないだけの膨大な努力をして、しかも美人ってところがこのお二方のすごいところだと思うのだが、それはまた別のお話。いずれそのお話も書くつもりです。