中国の地方都市での生活(家賃編)
8月にnoteに書いた「中国の地方都市で日本人が働くということ」が好評だったので、
今日は「中国の地方都市での生活--気になる家賃編」をお届けしたいと思います。
ぼくは「中国の地方都市で働いて、生活すること」の絶賛推奨派です。
オススメする大きな理由は2つあって、
1つは、「仕事でオンリーワンのポジションを築いて、目立ちやすい!」ということ、
もう1つは、「生活コストが低い」ということです。
生活コストが低いって、大きなメリットですよね。
で、生活コストの中で大きな割合を占める家賃について、ぼくが「寧波市」で経験したリアル情報をお届けするので、中国地方都市での生活をイメージする参考にしてください。
●寧波市の住居事情
では早速ぼくが暮らしている家の情報を。
↓↓ぼくの住んでる住居の外観
1-18階がホテルになっていて、19-33階が「家具付き賃貸住宅」になっています。
ぼくはここの25階に住んでいます。
外観は豪華な感じがしますが、残念ながら中身はそうではありません。。
↓↓部屋の内装はこんな感じ
(入居前に不動産屋が送ってくれた動画からスクショしたので、画像粗くてすいません!)
気になる家賃は、「2,800元/月」(約47,600円)
◯立地や部屋の詳細を補足しますね。
ぼくが住んでいるエリアは、
寧波市中心部から、南へ地下鉄で30分ほどのところのある「開発区」です。
昔は本当に何もないところだったのですが、12-13年前から「開発区」として、企業の誘致や、役所の移転が行われ、発展してきたエリアです。
その後周辺にマンション開発も始まり、2-3年前にこのエリアに「地下鉄の駅」も開通し、現在では、日中は会社員で賑わうエリアになりました。
(夜は21時を回ると、スタバとかケンタッキー、コンビニぐらいしか開いていない寂しい街ですが。。)
↓↓「開発区」の様子、夜はライトアップもしています
このエリアの一角にある、マンションタイプの家具付賃貸住宅が、ぼくの住処です。
日本でいうと、1DKになるのかな、広さは30㎡ぐらいです。
ベット、冷蔵庫、洗濯機、ソファ、ダイニングテーブル、テレビ、クローゼット、がついています。
マンションのグレードが高いわけではないので、快適というレベルではありませんが、部屋の臭いもなく、ベットも広く、ゆっくり寝れるので、1人で住むには満足できるレベルです。
会社まで徒歩6分で行けるのも、嬉しいポイントです。
(個人的には、部屋に臭いがないのが本当に最高です!!!
中国は日本と比べて排水設備がよくないので、臭いのひどい部屋があるんですよ!
10年前にぼくが上海で住んでいた部屋は、トイレの排水の臭いが部屋全体に充満し、その中での生活は本当に辛かったです。
1週間で部屋を替えてもらえたのでその後は快適でした。)
●参考までに、寧波市の賃料相場を。
ぼくの住居の近くに住んでる同僚たち(1人暮らし)は、家具なしで「1,500-2,000元/月」ぐらいの部屋に住んでいます。
(約25,500-34,000円)
寧波市中心部のサービスアパートの賃料は「7,000-10,000元」ぐらいになります。(約119,000-170,000円)
「シャングリラ」をはじめとした高級ホテルがサービスアパートもやっているのですが、
このクラスになると賃料は「13,000-20,000元」になります。(約221,000-340,000円、部屋の広さによって賃貸は変わります。)
◯サービスアパート
ホテルの部屋にキッチンと家具がついている、というのをイメージしてもらうとわかりやすいかもです。
1週間に数回のシーツ交換や部屋の清掃がついています。
簡単な朝食がついていたり、ジム・プールがついているとこもあるようです。
ぼくが10年前に寧波に住んでいたときは、
市中心部の「5星ホテル」がやっているサービスアパートに住ませてもらっていて、当時で「7,500元/月」(約128,000円)でした。
まとめると、寧波市で暮らすには家賃「3,000元/月」をみていれば十分生活できるレベルの部屋が探せます!
●上海と比較
地方都市である「寧波市」の賃料が中国の中で高いのか安いのかわからないと思うので、上海と比較してみたいと思います。
ぼくの友人や知人は、
上海市中心部から地下鉄で40-50分ほどかかるエリアで、30㎡前後の1人暮らし向けで、家賃「4,500-7,000元」に住んでいます。(約77,000-119,000円)
上海は賃料相場が高いので、マンションの3LDK等の広めの部屋を借りてをシェアしてる人たちも多いですね。
参考までに、
ぼくが7年前に上海で住んでいたサービスアパートは、当時賃料が「13,000元/月」でした。(約221,000円)
市中心部からバスで20分、約60㎡の2LDK。
サービスアパートの中では設備レベルは中の下、っていう感じです。
今だと「14,000元/月」(約238,000円)ぐらいのようです。
賃料が相場が高騰している上海の中ではあまり賃貸が上がっていませんね。
(上海で新しいサービスアパートが増えてきて競争力がなくなったのか、7年前の賃料設定が高すぎたのか、どちらかでしょうね。)
余談ですが、
日本企業から上海に駐在している方々の賃料相場は、ぼくが知る限りでは「13,000-25,000元」が多いですね。(約221,000-425,000円)
コストに厳しい会社は13,000元、
経営にゆとりのある会社は20,000元オーバーって感じですね。
ぼくの友人(日本を代表する小売メーカー勤務)が住んでいた上海のサービスアパートの家賃は「13,000元」でした。
上海は住居の選択肢の幅が広いので、賃料相場にもバラつきがありますが、
1人で問題なく暮らすには、市中心部からは少し離れた場所で「5,000-6,000元」はみているほうがいいと思います。(約85,000-102,000円)
●まとめ
「寧波」のような中国の地方都市では、上海の半分ぐらいの家賃で住居が探せます。
「家賃が半分」って、メリット大きいですよね。
中国の20代の方は、給料「10,000元/月」以下の方も多く、その中で給料の50-60%が家賃では生活を圧迫してしまいますね。
地方都市ではもう少しゆとりのある生活ができるので、「生活コスト面」から見ても、やはりぼくは「中国の地方都市で働く・生活する」ことをオススメしたくなります。
(北京、上海、広州のような便利で派手な生活はできせんが。。)